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Boys Love Institute

ノンケ男がBL世界や雑談をだらだら綴るブログ

ディテールってやつについて考えてみた

Thinking Conversation

ディテールの事をついついディティールって云ってしまう人が結構多いよね、と云う話題を展開したいのではありません。物事を理解する時には、その詳細をどの程度細かく正確に知る必要があるのかと云うと、到達したい理解度によって必要な情報量は変わるよね、という事を云いたい訳です。当たり前の事を長々と書きますけども、この事が具体的に表現される事があまりありません。

「 認識の違い」と良く云う人々

 誰かとの会話において、何かの理解に必要とされる情報量は伝える側の主観や経験則によって概ね決定される訳ですが、実際にその情報量が適切であったかと云う疑問はわざわざ取沙汰される事がありません。

 この事は日常においてそこかしこで起こっているエラーや不整合です。そこにエラーがあった事さえ気づかれないまま流されているものが殆どでしょう。理解の程度が期待したものと違っていたとしてもその瞬間には気付く事が出来ませんし、重要な用件だった場合はどの道あとで理解の程度を確認する場面があったりしてリスク回避されるから大きな問題ではない訳です。

 ところが、その理解度のズレが確認される事もなくそれぞれの理解のまま物事が進行したり発展したりする事は、結構頻繁に起こっています。

 「認識の違い」と云った言葉で表現されるケースは正にコレで、しっかり議論したり会話をした後でもしばしば起こるのですから、人と人が判り合うのは本当に難しい事なんだなと思う訳です。総てを明らかにして総てを高い精度で理解し合う関係性は一見素晴らしいのですが、必ずしもそうではないと云えます。

暖かな無関心

 恋人、夫婦、親子、においては、理解の程度を敢えて曖昧にしておくことで物事が円滑に進行したり穏やかな心境で居られる事もあるでしょう。信頼や情によって許される、暖かな無関心とでも云いましょうか。その瞬間に総てを理解していなくても、相手の行動や思考のパターンを概ね知っているから特に心配になる事はない、みたいな事です。

  判りあった人間関係においては瞬間毎に理解を深める必要などない訳です。

  物事のディテールなんて、わざわざ言語化して共有しなくてはならない状況の方が不自然とも云えるかと思いますが、社会生活において判り合えない人々の間ではどうしても必要です。ただ、元々が判り合えていない人々のコミュニケーションですから、基本的にエラー前提です。

伝わらない事が前提

 それでもどうにかして意思疎通しなくてはならないのですから、なんとも苦しい闘いです。逆算的に考えると、意思疎通しなくても済む情報だけをやりとりするのなら、苦しい闘いもなくエラーも起こらないという事になります。判り合えなくてもいいような種類の情報だけをキャッチボールする。

 たとえば数字だけとか。流石に数字だけ伝えても意味が判らないので、定型化された文言をラベルとして貼り付ける程度の事は必要ですね。仕事上の多くは、この程度のコミュニケーションで成立するように思います。判り合わなくて良いケース。

 判り合えないと云う事を前提とした人間関係においてコミュニケーションの方法をあれこれと試すなどは自然な流れだと思います。が、元々判り合えていた誰かとの関係性において、ある時から判り合えなくなった場合と云うのが、一番厄介なケースではないでしょうか。元々判り合えていたと云う実績があるだけに、そのズレが発覚するタイミングはずっと後になるでしょうし、そのダメージも発覚迄の期間に比例して大きくなるからです。

言語と思考のズレ

  例えば、お互いに同じ単語を使い合っていたのに、相手は自分とは全く違う意味としてその単語を使っていた、なんて出来事があった場合に、その人が発する総ての情報を一切信用出来なくなると云うかなりキツい状況が発生し得る訳ですよね。同じ言葉を使い合いながら実は意味が違っていたと云うケースは本当に不幸です。

 コミュニケーションにおける物事や意味のディテールをついつい追いかけがちな僕なのですが、最近その性質に自ら辟易してしまう事が増えました。もういいじゃん、ディテールなんか無視したら、と思いながら目を逸らす事が出来ないわけです。無意味の可能性を感じつつディテールに追従して遂には何もなかった、または想像していたものとは全く違うものだった、追いかける必要が全くないものだった、という結末を得てひどく落ち込んだりします。嗚呼自分は何故こんな事にカロリーを使ってしまったのだと。

最後に

 もっとおおらかにぽんやりとした気持ちで毎日を過ごして生きたいものです。こんな長文など書くことなく、ね。■■

Boys Love Institute
written by つよ