Boys Love教習所

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DMM.com戦線異常あり!?独自IP創出の壁と女性と刀剣展と

みなさん、DMM.comってご存知ですか。ちょっ、怒らないでください、モノを投げない!座って座って!刀剣乱舞をガチプレイしている立派な腐女子のみなさん(?)を前にして今更こんな質問をしてみたのにはワケがあるんですから。

 刀剣乱舞の存在を知ってからDMM.comアカウントを初めて作った方が多いと思うんですよね。PCとスマートフォン向けのゲームプラットフォームに見えるでしょうか。または、TVCMを見て、ローラと清原氏のやり取りから証券会社?と思った方も居られるかも知れません。

 がしかし、全然違います。

 そんなDMM.comの真の姿(大袈裟)の紹介と、最近起こっている同社の変化について書いてみたいと思います。

そもそもDMM.comって

元々なんの会社なのか。意外とシンプルで、レンタルビデオ屋さんです。石川県で、現DMM会長の亀山敬司氏が1980年代後期にふんわり創業と云うか開業します。で、これが当たるんですね。時代性のある話題です。経営手腕を持ち合わせていた亀山氏は、近所の小さなレンタルビデオショップ達を吸収して事業を拡大します。

 レンタルビデオのビジネスモデルのリスクヘッジとして、低予算でコンテンツ・リリース可能なアダルト・ビデオ(死語)の制作委託でコンテンツを制作し版権を取得後、アダルト版権ビジネスとしてプロダクションを立ち上げます。

 これが、石川県加賀市で産声を上げる「北都」のスタートだったのです!

AVメーカーとしての発展

あ、知りませんか、北都。男性ならわかる人もいるかと思うんですが、現在のAVメーカーは、この北都系が多いんですね。S1とかMOODYZとかって知りません?ああ知りませんか、デスヨネー。ともかく、ブランドを作ってはメーカー独立化させ、その他周辺メーカーとの関係性も強化し、一大AVグループを作り上げるのです。AV業界はザックリ云って、北都系とSOD系の2巨頭しかしないワケです!

 時代の要求があったにせよ、委託販売形式による販路の独自確保・開拓や、POSシステムの無料配布による普及など、ビジネス的手腕自体冴え渡っていたのがカッコイイところです。

デジタルメディアマートの誕生

もうお分かりかと思いますが、DMM.comの前身である企業が株式会社デジタルメディアマートです。1999年設立つ!事は、16年くらいしか経ってない企業なんですね!

 この会社は元々、北都で制作したアダルト・ビデオ・コンテンツの通販サイト運営会社だったわけですが、2000年を向かえる以前から通販サイトに乗り出している辺りも時代の寵児オーラがダラダラ出まくりですね。

 このタイミングで現在のDMM.comダイトリ様である松栄立也氏も合流。そしてここからDMMのイケイケ加速モードが開始されます。

DMM.comサービスイン!

www.dmm.com

 通販サイトのモデルに加え2002年にいち早く動画のDL販売を開始し、2003年にはオンラインDVDレンタルにも参入、ついにDMM.comのサービスが開始されます。書籍のレンタル、映像コンテンツのレンタル、月額固定動画配信サービスの開始、電子書籍のDl販売、などなど、ドドドドーっと突っ走ります。カッコイイ。

 2007年には会員数100万人を突破します。

 いいですか、基本はアダルト動画のオンデマンドサービスサイトですよ。この頃からもう、AVを板(DVDメディア)で見るのはもう終わり、という時代に突入していきます。その他のエンタテインメント・コンテンツがそうであるように、エンタメは所有する時代からアクセスする時代に移り変わっています。アダルトコンテンツとて例外ではありません。

ゲーム市場への参入

 はいここ重要。テストでるよー。

 時は2011年。前年にGREEプラットフォーム上でKONAMI社の「ドラゴンコレクション」がリリースされ、それまでカオス状態であったガラケーゲームコンテンツの戦国時代に一旦の決着を付け、以来2015年現在まで続くガチャ・ビジネスの猛威が振われる中、DMM.comはひっそりとガラケーゲームコンテンツの配信を開始します。総ての始まりはココでした。

 翌年2012年には、スマートフォン版ゲームプラットフォームと、PC版ゲームプラットフォームをリリース。そして2013年、遂に「艦隊これくしょん-艦これ-」がリリースされ、市場が一気にDMM.comに注目します。

その他の事業

とまあ、ヤルコトなすこと上手く時代と寄り添いながら着実に結果を出しているように見えるDMM.comですが、本当に色々の分野に手をd、いやチャレンジの精神をぶつけています。中には「なんでこんな事やってんの!?」的な事業もあって面白いので、とりま列挙してみましょうか。

  1. オンライン英会話サービス
  2. 3Dプリントサービス
  3. DMMポイントのプリペイドカード販売(コンビニ専用)
  4. DMM.make ROBOTSサービス
  5. FX事業(DMM.com証券)
  6. 太陽光発電事業
  7. DMM.水サービス
  8. ライブチャット
  9. JOSSY by DMM
  10. 公営ギャンブル
  11. DMM婚活
  12. DMM出会い
  13. DMMコミュニティ
  14. DMMブログ
  15. ソーラーパネル
  16. DMMぱちタウン
  17. DMM.肉会
  18. DMMニュース

 水サービスって何よ!肉会?なにそれ気になる!なんで3Dプリントのサービスなんかやんの!?あと、ロボット業界にも参入してるとか、イミフ!!!!

 もうね。ヤリスギという言葉以外に思いつきませんよ。とか思っていたらこんなニュースをみつけました。

DMM.com ドローンのレンタルサービスを開始 レンタル&シェアニュース

 はやくね!?時代の先っぽ取り入れるのはやくね!?そういえば、去年だったか、DMMのかき氷が都内一部のコンビニで発売されたとか云う怪情報もあったな……。

 ともかく。

 DMM.comという企業は節操がない、いや、チャレンジ精神?フロンティア・スピリッツ?にあふれているワケです。

でなんなの?

本題に入るのが遅いのは僕の悪い癖です。

 こんな企業であるDMM.comはゲーム事業の分野において、元々はエロ系唯一のゲームプラットフォームである強みを生かした運営展開して来ました。しかし去年末辺りから展開方向を変えてきている、ように見えるんですね。

 そこを云いたい。

ターゲットとしている年齢層と性別の変更

 以前のユーザ層は圧倒的に男性中心で、年齢層もかなり高かったと予想出来ます。以前は、DMM.comで何かを購入するにはDMMポイントをクレジットカード決済する必要があり、自ずとユーザの属性が限られていたわけです。カードを使える男性、基本的にエロ目的、となると30~50第前半の男性がメインターゲットだったのではないでしょうか。しかし今はどうでしょう?

 刀剣乱舞のヒットやその他女性向けゲームコンテンツの拡充に加え、DMMポイントのプリペイドカードが販売された事により、明らかにユーザ年齢層は下がった事が予想されます。そして、客単価も下がって来ているはずです。

 また、艦隊コレクション、刀剣乱舞、しんけん!!、などのコンテンツ牽引により、女性ユーザが相当数流入している事も間違いないでしょう。

 まさかの、DMM.comプラットフォームが、若い女性の遊び場になりつつあるという仮説!

女性向けゲームが幅をきかせる不思議

 こんな事になっています。タイトル数こそまだ3タイトルしかありませんが、今後このようなベクトルのコンテンツは増えていくような気がします。女性が集まる場所には男性も集まるのですから、女性向けサービスの拡充は必然でしょ。

ネイティブアプリへの進軍

そしてやはりコチラ側にもやってきました。そらそうですよね。

 ほうほう、ノベルゲームですか。乙女向けですか。iOS版てことですから、過激な描写は無いでしょうね、残念がらないでください。でも、昨今の流れを見る限り、このコンテンツも決してクオリティ面でガッカリさせられることはなさそう、な気がします。要チェック。

 僕もプレイしてみたいと思っていますので、またいずれレビューなど書きますね。

これからのDMM.com

勝手な予想です。ブログなんですから好きな事を云い切っちゃえばいいですよね。女性向けコンテンツの拡充は間違いないとして、目の前の課題は何か。

 DMM.com独自の優良IPの創出です。

 現在運営されているヒットタイトルは、総てDMM.comと他社の協業であったり共同開発とかなんですね。つまり、完全に自分達のものではないんです。艦これとて、KADOKAWAが握っていますし、刀剣乱舞もニトロプラスです。ここがどんなにヒットしていても、事業の結果としてはイマイチすっきりしないトコロであろうと想像します。

 各コンテンツの権利表記を確認すると、「DMM.com POWERCHORD STUDIO」と云う記載があります。恐らくこのチームが、IP創出を画策している部隊ではないでしょうか。そして初めて他社との併記がなされなかったタイトル、それが「しんけん!!」です。これはナニを意味するのか。

 わかりません!

 んが、このタイトルが担っている役割が決して軽いものではない事が窺い知れます。そしてそんな中、こんなニュースが。

日本刀展


www.youtube.com

  はやくね!?なんか展開はやくね!?しんけん!!ってサービスインしたのって今年の春くらいですよね!?事前登録時から大柄キャラの女の子がいるなど、テンポ良くバズっていたものの、このスピード感はこれまでにないように感じます。これは、ナニかある……のか……?

  しんけん!!界隈は何かと賑やかなので、こういった後押しがあると、いい追い風になりそうですね。そしてその風は刀剣乱舞にも少なからず影響を与えそうです。楽しみであり怖くもあり。

最後に

ダラダラと書きましたけど、つまりは今年のDMM.comはちょっと注目しておくと面白そうだよ、って話です。僕も継続してウォッチしていきますので、またこんなエントリを書くかなーと思ったり思わなかったり。

 今年の東京ゲームショーが楽しみですね■■

Boys Love Institute
written by つよ