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Boys Love Institute

ノンケ男がBL世界や雑談をだらだら綴るブログ

TSUTAYA渋谷店で中村明日美子先生の原画を拝見してきたよ

東京。花の都大東京。死にたいくらいに憧れたかと云うとそれ程でも……、なのですがなにしろ日本の首都ですからモノも情報も、基本的に一番多く集まる場所です。関西在住の僕などは、関東圏でしか開催されないイベントや展覧会に歯噛みする事がこれまで何度もありました。ギリギリギリッ!

 そして今回も。

 東京渋谷のTSUTAYAで中村明日美子先生の原画展示が行われると云うではありませんか。東京在住の方にすれば、じゃちょっと寄ってみるかな程度の事でしょう。しかし関西在住の僕からすればあまりに遠い垂涎イベントと化すのです。

 

 どうせ関西まで原画はやってこないんでしょ!

 誰ともなく文句を云いたくなりますが、空に消えるココロの叫びはただただ虚しいだけです。

 しかしですぞ。

 なんとこの展示期間中に泊まりがけの東京出張の予定が僕のところに舞い込んできました。いや別にふわりふわりと舞い込んだわけでもなんでもなく、以前から計画はされており、タイミングだけを見計らっていたんですね。そしてそのタイミングが11/11(木)~12(金)の二日間です。

 イケる。イケるぜとっつぁんよぉ!

 社長同行と云う、まあまあ重要な出張の旅であるにも関わらず、社長よりも先に東京入りを果たし、明日美子先生の原画をこの眼で拝む事を決意する僕なのでした。入社したてのクセによー。

 社長も「別にええよ。先方の訪問時間に遅れんとってな」とアッサリ快諾してくれる始末です。超感謝ビームを連発で放ち、僕は1人東京に向かったのでした。

渋谷に到着

渋谷に到着しました。久しぶりに訪れたこの街は、白石晃士監督の作品が大好きな僕にとって聖地巡礼の意味もありますから、なんとも嬉しい気分でいっぱいになりました。

 エノくんの立ち位置はこの辺かななんて遊びも一通り嗜みましたよ(判る人だけ頷いてください)。

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 さて、目的地は駅からすぐ近くです。地図を見るまでもなくデカデカと看板が見えました。

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いざ店内進入

目的地は地下一階のコミック売り場です。エスカレーターで降りながら、何故か写真を連写する僕。ちょっとテンションがオカシクなっていたんでしょうか。後で見たら20枚くらいありました(←ばか)。

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 で。

 ここからら先に、中村明日美子先生の原画が展示されているスペースに向かったのです。

 もちろん撮影禁止。

 デスヨネー!!兎にも角にも、生原稿がガラス越しとは云え目の前にあるわけですから、かなりテンパり気味になりました。美しい描線を見たくて食い入る様にいや完全に食い入って一枚一枚凝視していました。

 全部で10枚くらい展示されていたでしょうか。仔細に観察して充分満足したのでゲリラ撮影を画策しようと、何気なくレジの方向を見やると、僕の事をガンガンに見ている店員さんが、僕から視線を外そうとしないのです。

 ちっ。マークされたか……。

 あまりに長時間にわたって間近で見ていたので、こいつ原画を持って逃げるんじゃないか?とか思われたんでしょうか。

 まあ思考は概ね間違ってませんが。

 しかし、あんなにもあからさまに初対面の人間を凝視する事があるなんて。なんだか不名誉な経験をした気分ですが、自業自得かしらん。

原画の感想

明日美子先生の原稿は、とにかく美しいのです。一枚一枚、メンチビームで原稿に穴があくほど凝視して来ましたので、その感激の総てを書き残そうと思いますよ。

画材

とあるBLパイセンに聞いたところによると、明日美子先生は丸ペンの達人だそうです。しかも下描き状態のページ原稿をライトボックスを使って丸ペンでトレースするのだそうで、消ゴムかけが必要ない為異常に美しい原稿に仕上がっていたのも合点がいきます。

 つーか。

 完全にアナログベースの原稿制作だったとは、流石に只者ではありません明日美子先生。おみそれいたしました。

 ベタはどうやらマーカーをお使いでしたね。コピックかなぁ。これも、丁寧に1mmほど被せながら、美しい縞になっていました。この状態だけは、生原稿でしか確認出来ないので、なんとも得した気分でした。やたっ!!

 あと、ベタの輪郭だけは入り抜きの大きな画材で描いているようでしたから、やはりコピックのスーパーブラシあたりで描いて、大きな面はミディアムブロードで塗る、と云うスタイルなのかもしれませんね。

入り抜き

ペンで描く描線には「入り抜き」と云う要素が存在しており、この入り抜きをどう扱うかによって絵の表現力が左右されると云っても過言ではありません。

 明日美子先生の原稿を間近で見たところ、ほぼ入り抜きがナイんですね。ほぼフラットライン。しかし、よーくよーくよーーーく見ると微かに入り抜きが発生している部分があるのです。それはどこか。

 まつ毛です。

 1番入り抜きや筆圧が反映され易い顔の輪郭でさえ、ほぼ均一な線で制御されていると云うのに、ですよ。これこそ、明日美子先生の美意識、だと感じました。繊細かつ均一な線は唯一まつ毛だけ、抜きによってゼロに近づいて行くんですねえ。 

カケアミ

もはや、トーンでは?と思える程に細かく規則的なカケアミでした。カケアミとて、充分美しいんです。このアミも下描き時点で描いているのかなあ。下描き見てみたいなあ。

髪の毛

髪の毛も明日美子先生の作画における特徴の1つですよね。カールしたセミロングです。草壁くんですね。

 この髪の毛表現は明日美子先生お気に入りらしく、初期作品から登場します。この髪の毛を生で観る事になろうとは。ありがとう、お父さんお母さん!

 デザイン的にアレンジされた表現なので、入り抜きは完全に殺されており、まるで総てを雲形定規で引いたかのように整理された線です。もしかしてパスかな?と思っていましたが、しっかりアナログでした!

 輪郭だけやや太い線なんですよね。この、幾つかの太さの違う線を使い分けて、あの柔らかな髪の毛を表現しているわけです。

 シツコイようですがやはり美しかったです。

最後に

美しい、とただただ書きたい気持ちをなんとか制御して、観察した記憶を書き留めました。しかし、僕の駄文などでは、明日美子先生の素晴らしさのかけらも伝え切れるものではありません。

 関東在住のあなたは、渋谷に向かってください。関東以外のお住まいのあなたは、関東圏に何か用事を作って渋谷にたどり着いてください。約束の地渋谷に。そして出来れば、関西にも原稿展示がやって来ますように!■■

Boys Love Institute
written by つよ