Boys Love教習所

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「年下彼氏の恋愛管理癖」2巻を読んだ感想は『サービス精神大噴出祭りかこれは!?』だった

桜日先生の人気シリーズの第2巻です。

 ブログでも、この作品の記事を訪れてくださる方が多いんですよ。BLに非ず、BLエロ漫画の本作、期待を裏切りませんね。流石の内容。

 桜日先生の作品は目的意識が高いと云いましょうか、オブラートで包み隠す事を是としないストレートさが良いですね。

 端的に云うと、くっそエロい漫画っつー事ですが。いつものようにネタバレを気にせず書くつもりですのでご注意くださいませ。

 ではいざ。

基本情報

年下彼氏の恋愛管理癖 2 (バンブーコミックス Qpaコレクション)

年下彼氏の恋愛管理癖 2 (バンブーコミックス Qpaコレクション)

 

「俺は…泉くんじゃなきゃ嫌だ…っ、泉くん以外なんて…やだよ…」

人妻好きの男子高校生にロックオンされてしまった、薄幸系儚げ美人な研究生の理(サトシ)。
後輩で〝飼い主〟で恋人の泉(イズミ)は、大学の卒業研究や住居設計のコンペの準備で日々忙殺されてしまい、同じ学内にいるのにすれ違いがちな毎日に。
飼い主としての充分なお世話もできず、泉がイライラしてる間に、理があんなことやこんなことまでされて……飼い主さま、ピンチです! !

大人気のスピンオフ作品「君に捧ぐサディスティック」「お手をどうぞ、王子サマ」も収録!

感想

友人から借り受けた作品の第2巻です。

 まさかこんな作品を女性から貸していただくとは思ってもいませんでしたが。いやいや、素晴らしい作品を貸してくれた部下に感謝感激でございマス。桜日先生の作品を以前、僕は「使えと云っている」と評しました。

 使えってのは、まあ、そう云う意味的な使う、です。つまり、使える作品なんですねっつーか、これ読んで使わないとかあり得るの?って感じで。

 BL漫画を何冊か読んできましたが、そのテイストは本当に色々ですね。こんなにも広がりのあるジャンルだったとは思っていませんでしたから、86へぇくらい叩きました(この表現ももう古いか)。

 いわゆる様式美、耽美系、と云われるようなものをBLかと思い込んでいた向きのある僕は、あまりに明け透けに性的な表現が取り扱われている事に少なからず驚いたものです。そしてその明け透けな作品が、この「年下彼氏の~」です。

エロシチュバリエを埋めていこうとしているかのように

2巻でも変わらず、泉くんとサトシさんは超ラブい関係です。

 泉くんの卒論作業を邪魔しないように、先輩であるサトシさんは「俺は全然大丈夫、こんな時くらい飼い主様は休業してていいよっ」とか云っちゃいます。はい、これフラグね。

 そして変わらずサトシさんは、スキの多い天然系M体質のドジっこなのです。泉くんの同級生の百﨑(女)の弟である林太郎がサトシさんに目を付けるワケですがこの林太郎ってーのが、日本画責め絵萌え・略奪萌え・ドS高校生と云うキメラ的属性のキャラクタ。

 泉くんとやや距離を置いているサトシさんを簡単に誘い出して緊縛してしまいます。責め絵のモデルとしてこれまでにも人妻を誘惑しては吊るしていた、ですって!?人のものじゃないと興奮しない系っているよねー。

 でもそんな高校生男子はいない。

 縛られたサトシさんは、林太郎の絵筆でナニをアレされるワケですが、彼は操を立てていながらガッツリ感じちゃう天然系Mなので、むしろスイッチが入っちゃうんですね。泉くんの為にイかないで耐えるサマが、林太郎のS魂に油を注ぐ流れです。

 緊縛属性読書へのサービスですよね、これって。

 BLエロ漫画を楽しむ女性読者に、緊縛が刺さるのか不明ですが、縛られて耐えているサトシさんの絵は、くっそエロいワケです。

 ここでも作者の奉仕の姿勢と云いましょうか、どうぞお使いなさい、のアピールがビッシビシ伝わってきます。

 結局は泉くんが助けに入り、縛られた状況のまま主従プレイに持ち込む流れもコストパフォーマンスがいいですね。

「筆と俺の舌 どっちがいい?」
「この体 俺以外の奴に 指一本触らせんなよ」

 こう云うセリフって、NLでも全然成立するワケですけど、男が男に云ってるってのがポイントですな。桜日先生は、エロシーンが本当に丁寧というか執拗で、泉くんがサトシさんにフェラチオしながら言葉責めしつつ、中指ではしっかりアナルを愛撫しているところを描写します。

 年下強気S×年上天然MバージョンはこのCPで満足してもらった上で、別腹も満たしてくれるのが桜日先生のサービス精神です。

 別のエピソードでは、欲求不満からサトシさんへの独占欲をコントロール出来ず、苛立ってしまう自分を情けないと告白する泉くんに対して、独占欲を満たせずに苦しんでいるのはお前だけじゃないんだぞとサトシさんが攻めに転じます。

 このセックスでは、泉くんは一方的に攻められ声を殺しながら感じてるのを、サトシさんが可愛いと感じつつ自ら腰を振る流れ。

 ま最終的には反撃されて鳴きまくるというお約束です。

 同じCPで別の味わいも提供してくれるそのサービス精神は、読者が欲しいものを良く判ってるなーと感じますね。

別シチュエーションの為にスピンオフを使う

最近判ってきましたが、BL漫画のドラマツルギーの一つに群像劇が用いられる理由の一つは、CPが同じだとシチュエーションが固定化してしまう不都合を回避する目的にあったんですね。

 泉くんとサトシさんの関係性において表現出来るエロシチュエーションには、キャラ設定上どうしても限界があります。

 キャラクタを生かすとはそう云う制約も含むワケですので、それはそれで困る、と云うか飽きる、と云うか使えない。

 そこで別CPを主役クラスのキャラクタに絡ませる事で、新たなエロシチュエーションを投入する事が可能となる、つー寸法ですね。

 これはなるほどなーと膝を打ちました。

 あ、別に恋愛のシチュエーションであれば良いのであって、エロシチュエーションである必要はありませんでしたね。

 まあ、本作ではそうだ、って事です。

 1巻に引き続き、ミネオとリドの登場です。そして1巻同様、コスプレセックスに興じる二人。

 これってコスプレ属性読者へn(ry

 そして1巻に引き続き、キョーヤくんと倉本の登場です。そして1巻同様、主従逆転SMセックスに興じる二人。

 これって言葉攻め属性読者へn(ry 

やってる事は大体おなじ

そういう事ですw。

 ただし、シチュエーションや表情、セリフ、の選び方が巧みなので、とにかくくっそエロいです(3回目)。この調子であと2巻分くらいは続けてもしっかり売上出せる作家さんだと思います。

 2巻では、乳首ズリ→顔射、エネマグラプレイ+乳首ロータープレイ、放尿プレイ、拘束具プレイ、まで飛び出します。しかも釣り目三白眼の美形男士が恥ずかしがりながらですよ。どうぞ召し上がれスタンスの徹底とはこの事ですね!

絵のはなし

実はキャラクタ造形はもちろんの事、人体デッサンも達者な作家さんです。

 様々なシチュエーションのセックスを、色々のアングルで描ききる事が出来るのは流石です。エロの魅せ方に長けている上にデッサン力があるなんて、無敵ですか。いわゆる断面描写まで使っておられます。

 でもグロくはないので安心安心。時々イマジナリラインをぶっ飛ばしてくれるので混乱しかけますが、まあそれくらいはどうって事ありませんw。

 さて、桜日先生は「抱かれたい男~」の執筆に移っちゃって本作の続刊はないんでしょうかね。ドラマCDも出ている本作ですが、これを買うか否かは迷うところです。

 BLである事自体はなんの抵抗もないのですが、男同士が悶え喘ぐ音声をイヤホンで一人聴く事にはうっすら抵抗感を感じるような感じないような。たぶん結構なセリフを吐いてくれる事でしょうしねぇ。ちょっと考えます。

最後に

このエントリ、大丈夫でしょうか。

 R18指定されちゃうとhatenaでは生きて行けないとかありませんかね。ドキドキしますが、投稿してしまいました。このブログが明日も存在していますよう願いつつ。■■

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written by つよ