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Boys Love Institute

ノンケ男がBL世界や雑談をだらだら綴るブログ

漫画「テンカウント」5巻を読んだ感想は『もう描く事なくない?』だった

たまたま外出打合せの帰りに立ち寄った駅ナカの書店で、いつものようにBL新刊パトロールをしていました。フラリフラリと棚を目で追っていると、なんと「テンカウント」5巻がズラリと並んでいるではないですか。そう云えば、僕は新刊リリースのニュースをあまり追いかけないタイプなのでしたそうでした。あっぶねー、見逃すとこだったぜあっぶねー、と思いながら同時に「映画HIHO」と「BURRN!」を手に取りレジに向かいました。ネタバレを気にせず感想を書きなぐりますので、未読の方はご注意を。

基本情報

テンカウント (5) 通常版 (ディアプラス・コミックス)

テンカウント (5) 通常版 (ディアプラス・コミックス)

 

感想

4巻の最後に、気まずい二人が突然エレベータの停止により閉じ込められると云う展開があり、さてどんな展開にするのか?と思っていました。密室である事を利用して、二人の関係性に変化をもたすのか?それとも、暗闇の密室で二人の絡みが展開するのか?宝井先生のサービス精神だと解釈した僕は、その後を大いに期待したわけです。

 ところが、ですよ。

  目次あけ1ページ目で、いや2コマ目で開放されとるやんけっっ!

 いやいいんです、コレは単純に僕が未来を見誤ったに過ぎないのですから。凡愚の未来予想なんてこんなもんです。

この物語のクライマックスはもう描かれた

結局このエレベータ事件は、城谷くんが黒瀬くんの自宅に押し掛ける為の口実を用意したって事だったんですよね。

「好きです」って……「俺も黒瀬くんのことが好きだ」って言ったら

俺のこと……めちゃくちゃにしてくれるんですよね……?

  城谷くんのM調教はこれまで4巻分をかけてじっくりねっとり進行していましたから、こんなセリフも口に出来るようになりましたよ。よく云えたね、えらいぞ。

 で恥ずかしがる城谷くんを黒瀬くんが言葉攻めとうーっすら刺激するボディタッチでぐずぐずの濡れネズミ(←酷い表現)にしてからの、濃厚セックスシーンの開幕です。

 88888888888

 宝井先生、城谷くんへの焦らし調教はとても丁寧に描かれますね、いつも。潔癖症の城谷くんの足の指を舐めるというプレイが導入です。そして黒瀬君の言葉攻めは更に冴えわたります。

ここ

指入れて自分で慣らしてください

…できますよね?

よく見ててあげますから自分でかき回して

上手に出来たら手伝ってあげます

 いきなり、公開アナニー強要プレイですか。

 ぐずぐずMスイッチがONの城谷くんは、潔癖症とかそう云う面倒な設定を総てぶっ飛ばして、黒瀬くんの命令にほいほい従います。4巻で黒瀬くんに愛撫された事を思い出しながら公衆便所でアナニーにふけってしまったエピソードはこの展開のネタ振りだったんですね。

 黒瀬くんのお手伝いにより、アナニー二輪挿しで城谷くん1回目のしゃせー。からのあ、なーるセックスです。ここで挿入直後に2回目のしゃせー、って城谷くんどんだけタメとんねん、とか云っちゃだめですかね。若いって素晴らしい、って事にしておきましょうか。

 ここで興味深い展開です。黒瀬くんは「城谷さんは…やっぱり射精管理してあげないと駄目ですね」と云い放ちます。

 射精管理!?

 つまりは、簡単にイってしまうからコントロールしたるわい、って事です。なんとコンドームを取り出し城谷くんのロッド(←ゴルゴ的表現)をきゅきゅっと縛ってしまいます!

 ゴムで縛ってんですよ!

 射精直後ですから少なくとも城谷くんのロッド(←ゴルゴ的表現)はスケールダウンしているハズ、です。その状態でちょっとキツいくらいに縛るワケですから、怒張したロッド(←ゴルゴ的表現)となった時の苦しさたるや、いかほどのモノか!?

 僕は男なので、この描写にひぃっとなってしまいました。鬱血していったっそー。しかし城谷くんには快感の材料となったようでして、そこからドライオーガズムにまで達してしまいます。あ、メスイキって云ったほうがそれっぽいですかね。射精せずにイくことね。で突然ここから黒瀬くんの昔話にトぶんですが、僕は思いました。

 作品のクライマックスは終わったんじゃない?

ちびっこ黒瀬くんエピソード

黒瀬くんがカウンセラーになった理由と云うか、幼児体験のエピソードを挟む流れです。押し引き、ってやつでしょうか。しかもこれが結構長いんですよね。

 んー。いる?これ。

 すみませんすみませんすみません!でも正直そう想っちゃったんですよねー。焦らして焦らして盛り上がった二人が遂にあ、なーるセックスに興じている場面から突然振りほどかれる感じです。ッヴン!みてーな。

 割とどうでもいい つまらない地味なエピソードで、黒瀬くんの子供時代が語られます。でまあ、これはどういう存在かと云うと、これまで完全に二人の関係性をコントロールしてきた黒瀬くんが実は、城谷さんに対して依存していると云う「真の関係性」を匂わせるパーツ、ってー事なんじゃないでしょうかね。

好きになってすみません

大好きです

俺のこと捨てないでくださいね

 黒瀬くんはこんなセリフを口にしてしまいます。多分ですけど、ここはきゅん死にしてねポイント、なんですかね?まあそうなのかもしれません、あからさまに弱さを見せますからね。

とは云えちょっと苦しくないか?

僕としてはちょーっとついていけないかも?と思い始めてしまったんですよねえ。宝井先生は、読者が求めるものを良く理解されていて、飛んできて欲しいトコにドンズバの球をドカスカ放り込んでくるテクニックを持っておられると思います。1~4巻を読んでそう思いました。

 しかしそのサービス精神?が溢れるあまり、物語としての整合性やキャラクタの行動原理なんかがややブレて来ているのかもなーと思うワケです。

 いやサービス精神が溢れているのではないかもしれませんね。宝井先生ご本人が見たい場面、観たい二人を素直に描いた結果というケースも考えられます。

 いずれにせよ、4冊を通じて積み上げてきた世界観や前提が、一旦の終焉を迎えた感はあるように思います。そこで、次巻への引きは何かと云うと、謎の女性の存在で終わるんですね。街を歩く二人を見て振り返る女性のコマ、で終わるわけです。

 え。今、新キャラ投入?

 判りますよ。痛い程判りますよ。もうやる事ヤっちゃったもんね。二人がイチャつく展開をしばらく描く事も出来たでしょうが、ソッチには行かなかったんです。

 ソレはソレでいいとして。

 どうやら黒瀬くんの顔見知りの女性?みたいなので黒瀬くんの過去や人間性がこれから描かれていく展開なのかなー。黒瀬くんの人間性が掘り下げられると云う事は、彼の弱さやもしかしたら傲慢さ、ズルさ、などのいわゆる「人間臭さ」が露呈する事になるんじゃないでしょうか。

 だとしたら、Sキャラとしては破綻しやしないだろうか、と心配してしまうわけです。内面描写は城谷くん側で結構ヤッて来たので、出来れば黒瀬くんは超越したクールさを維持して欲しいんですよね僕としては。

 先に書いたような、黒瀬くんが実は城谷さんに依存していると云う展開は物語的に残された選択肢の一つ足りえますが、キャラクタ造形(内面含)的には台無しなんじゃないかと思うんですよねー。

 ま。これは単なる僕の想像でしかないので、既に連載によって既知の展開とは全然違うかもしれません。違ってて欲しいんですけどね。

最後に

さーてそろそろドラマCDに手を出しますかねー。テンカウントはなかなかこっぱずかしい展開もあったので、これを大人の男の肉声で聴いた時、のんけの僕などはどう感じるのか大いに楽しみではあります。■■

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written by つよ