Boys Love教習所

BL世界や雑談をだらだら綴るブログ

【男の趣味(好み)】について語ってみるvol.03~漫画編~

意外に続いている本エントリ。書き始めてみると自分でも意外な好みが見えてきたりして楽しいんですよ。ブログを書くあなたなら、ヤってみてはいかがでしょうか。男性キャラに限らず、女性キャラ、ショタ、Sキャラ、Mキャラ、などなど、バリエーションはいくらでも広げられそうです。

 さて今回は漫画編ですよ。例によって無理矢理ながらランキング形式で20人ピックアップしてみます。ではいざ。

大好きな男性キャラクタ-漫画編-

ルールとしては、同じ作家から複数キャラクタをピックアップする事はナシにしました。じゃないと好きな作品から何人も挙げる事になりかねないのでね。あとは当然ながら、僕が読んだ作品です。

20.滝沢昇/炎の転校生(島本和彦)

炎の転校生(3) (少年サンデーコミックス)

島本先生の作品は、とにかく温度が高いんですよね。作品が熱を帯びている、とどの作品を読んでも感じます。

 本作もまたタイトルに偽りなしでして、もう無茶苦茶に無軌道に無意味に熱い、んですよ。これは高校生までの男子にはもう直角で突き刺さる熱さなんです。

 滝沢くんは無駄に自分の攻撃に必殺技名をつけたりするんですが、「滝沢キック」、「国電パンチ」とかそんな感じ。

 そんなん真似するやん。

 無理矢理論理的に思考しようとして、無駄な遠回りをしているのに本人は気づいておらず脳味噌を疲弊させていく様などは、後に江川達也先生が描いた「東京大学物語」の主人公・村上君へと繋がる系譜でしょうか。

 彼もまた猪突猛進型のドストレートキャラです。

 こう云う、バカでまっすぐ、つーキャラクタ性に弱いんですよね、僕は、多分。

19.山之辺マサト/火の鳥 未来編(手塚治虫)

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漫画の神様が作り出したキャラクタは、誰も強烈に魅力的です。僕もそれなりに数多く手塚作品を読んだクチですが、マサトの人生程スケール感を感じた事はありません。

 火の鳥のシリーズの中でもこの「未来編」が一番好きです。

 マサトは火の鳥によって永遠の命を与えられるのです。この「永遠」と云う言葉について、疑似的ながらも一番リアルに感じさせられたのが本作。

 人類が滅んでも数億年をたった一人で過ごす孤独感。肉体が滅んで意識体になってもまだ存在し続けるとは、どういう事なのか。

 色々な想像力を刺激されました。

 この作品を読むと、実際には1時間程度しか経っていないのに、なんだか数年もの時間が経って自分も歳をとったような錯覚にさえ陥る程、時間の流れをリアルに感じるんですよ。マジで。これ騙されたと思ってもらってもいいから是非読んでみてください。

 漫画を読む行為と、時間の流れを体感する事がリンクする事ってあるんだなー、と云う経験が出来ます。

 マサトの運命は、彼にとって幸せな事だったのかなぁと、時々思い出して考えてしまうのです。

18.紫龍/聖闘士星矢(車田正美)

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当時散々腐った人々に弄ばれたであろう長髪イケメンです。本作の中では一番好きでした。

 今となってはもうステレオタイプのイケメンキャラクタ、って事になるんでしょうけども、そもそもこのフレームを使ったのは、多分車田先生なんじゃないかなあー。

 「風魔の小次郎」や「リングにかけろ」と、基本的にやってる事は同じなのにこんなにも愛される作品になるんだから、恐るべしは車田先生のキャラクタ造形です。

 大勢の男子が、闘う理由を持って次々と登場し、その9割が美形なんですよ。ちゃんと属性も振り分けて、各種性癖にもしっかり対応してくれています。

 そら読むわ!

 紫龍は物語の途中で失明したりもします。これもいいよね。あと、ストイックな性格もいいすね。

 主役級の5人はちゃんとキャラクタ性がバラけているので、誰派?みてーな会話も懐かしい。

17.紫苑/僕の地球を守って

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少女漫画界の優れたSF作品の一つ。本作、取り扱っている要素がとても多いのが特徴です。

 前世の記憶、月の住人、超能力、輪廻転生、恋愛、友情。要素で見ればオカルティックな内容なのに、するすると読めるんですよね。

 イケメンも数多く登場しますが、やはり中でも紫苑が最高です。愛情と愛憎の狭間で苦しみ抜いて、孤独な9年間を過ごした後に死を迎えたキャラクタ。

 彼の苦しみを想像すると本当に苦しくなるので、感情移入スイッチをちょっとバカにしておかないと読み進められない感じでした。

 木蓮とのすれ違いも、切ないわー。

 単なるビジュアルだけのイケメンではなく、人として成長していく様が心に残ったキャラクタで、大好きでした。

16.葉山イサオ/自虐の詩(業田良家)

自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

読み始めた時と読み終わった時の印象ギャップあり過ぎ選手権の日本代表と云えば、間違いなく本作。

 体裁としては4コマ漫画です。

 序盤は、働かずギャンブルと酒だけに金を使うどうしようもない亭主として登場し、気に入らない事があれば直ぐにちゃぶ台をひっくり返すクズ人間、でも嫁さんには愛されている、みたいな感じ。

 正直、この部分だけ読むと読まないでいいかな、と思いがちですが読み続けないとダメです。

 物語が進むにつれて、彼ら夫婦の過去や子供時代の話などに展開は広がっていきます。そして「これ4コマでやってんの!?」と驚くようなドラマ性が発揮されてくるんですよ。最終話は本当に泣けました。この作品で泣かされるとは微塵も思っていなかったのに。

 イサオの愛情の深さもグっときます。愛した女性の為に本当になんでも出来る男なんです。ほんと、読み始めた時はあんなにイライラしていたキャラクタだったのに、こんなにも好きになる事ってあるんだなー。

15.竜/哭きの竜

哭きの竜 9 (近代麻雀コミックス)

麻雀漫画です。後にも先にも、麻雀漫画を読み込んだのは、本作だけです。本作アニメ化もされていました。

 基本的にヤクザの抗争が物語の中心なのですが、事あるごとに麻雀を打ち合っては、男の命のやり取りが展開されるんですね。

 竜は、ただただ寡黙に麻雀を打ち、少ないながらも超カッコいい捨て台詞を残して行く。

 「あんた、背中が煤けてるぜ」

 「時の刻みはあんただけのものじゃない」

 こんなん真似して云うでしょ。しかも定番のポーズもあります。タバコを持つ手でやや顔を隠すようにする、アノ感じ。

 散々真似したわー。麻雀覚えたてで、散々なき麻雀したわー。

 ヤクザの幹部達は、竜の強運を手に入れたくて次々と竜に勝負を挑むんですよね。渋過ぎる語り口も最高だったなあ。

14.不動明/デビルマン(永井豪)

デビルマンG 5 (チャンピオンREDコミックス)

世界に誇る漫画作品の一つに間違いなく入るのが本作でしょう。この作品の主人公、不動明の不運っぷりは凄まじいものがあります。

 愛する者を守りたくてデーモン族と合体しデビルマンとなったのに、結局人類を滅ぼすのは人類そのものだったと云う皮肉な展開。また、親友と信じて疑わなかった飛鳥了が、まさかのラスボス・ルシファだった事、そして総ての殺戮はデーモンが再び地球の覇者となる為の壮大なシナリオだった事。

 これほどの原罪を背負わされた彼が、気の毒でなりません。

 読後、払拭出来ない喪失感を感じるのに何度も読んでしまう作品。

13.ゾッド/ベルセルク

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クリーチャか人間かと云えば、クリーチャなんですけどね、男性キャラクタだからいいですよね。

 まー。好きなんですよ。

 超パワー系でありながら知性も持ち合わせているし、武士道的な美学も感じるんです。ま、人殺しまくりですけども。人間バージョンの時でさえクリーチャ感出まくりですが、獣バージョンの時と合わせて、ビジュアルも堪りません。

 男好きするキャラクタだなー。

 物語的な部分は勿論ですが、もうなんと云うか感覚的に理屈抜きで好き。

 スタチューも集めていたりします。自室のメインPCデスクの上には、巨大なゾッドを飾っています。

 後にも先にも、此処まで入れ込んだクリーチャはいないかなあ。あ、男の話でしたっけ。まいっか。

12.広野健太/ウイングマン(桂正和)

ウイングマン B5 下敷き 【健太&アオイ&美紅】 ムービック

僕が初めて単行本を一巻から発売に合わせて買い続け、最終巻まで追いかけた作品です(あれ?そんなんばっかり)。

 単なるヒーロー好きのコスプレ男子だった彼が、不思議な力を手に入れ次第に人間として成長して強くなって行く様は、幼い僕の脳味噌に刺激を与えまくってくれました。

 例によって、恋愛関係にはてんで鈍感で、周りの女の子がヤキモキする展開なんかも、堪んなかったですね。昭和のこの頃に、今でも採用される物語の資本的な骨子は、概ね出揃っていたのかもなーなんて思います。

 今思えばウイングマンてハーレムモノだわ、と今気がつきました。

 猪突猛進の正義漢。ストレートで大好きなキャラクタです。

11.ダグラス・カイエン/ファイブスター物語 (永野護)

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ファイブスターについては、何度か書きました。そのエントリの中でも紹介済みではあるんですが、好きなので再度登場です。

 いっとき僕はカイエンが好き過ぎて、ゲームのキャラ名をつける時は、ことごとく「カイエン」にしていました。痛い記憶です。

 本作では珍しいケツアゴ・キャラクタです。僕は、ケツアゴ好きじゃないんです。でもカイエンはカッコ良過ぎて関係なくなっちゃったんですよね。

 規格外に超強いのに、ちゃらんぽらんで女を追いかけ回している。しかしその実、義に熱く守るべき者の為には命を投げ出す覚悟がある。

 やーいいわー。

 アウクソーが復活し、記憶を失ったハズの彼女がカイエンを認識した時は、泣いたわー。

10.白石司/星の瞳のシルエット(柊あおい)

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少女漫画が日本で何度目かのブームを迎え、雑誌「りぼん」の販売部数を押し上げる立役者の一つが本作でした。同世代の女子はまあ読んでました。殆ど一般教養レベルだったやうな気がします。いや大袈裟じゃくホントに。

 その作品に於いて、メインとなる恋愛の2人ではなく、主人公香澄に友達ながら密かに想いを寄せる、イケメンチャラ男の司が最高でした。

 特定の彼女を作らず大勢の女の子達を侍らせて仲良く遊ぶのが好きな理由は、昔幼馴染の沙樹にフラれたトラウマによるんです。しかし高校生に成長した沙樹は司の事が好きになるのに、司は沙樹の親友である香澄への想いを相談するんですね、幼馴染の友人として。

 切なー。

 結果、司は香澄とは結ばれませんが、ずっと見守って励ましてくれていた沙樹の優しさに気づいて……、みてーな!やんやん!

 本筋の恋愛話ではないものの、僕は司と沙樹の恋の行方が一番気になって読み進めておりました。

 司カッコ良かったわ〜。

09.ダーク=カルロ/ときめきトゥナイト(池野恋)

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少女漫画を読み始めるキッカケになったのが本作品との出会いでした。池野先生の可愛い絵にフックしたんですね。そして、少女漫画の鉄板、金髪の美形キャラクタが、カルロです。

 当時、カルロが美しくて美しくて、こんなに綺麗な男性キャラクタが存在していたのか!と衝撃を受けました。模写もしまくりましたねw、痛い男の子だったんです。

 その頃から、女子の友達が増えたなあと回想します。

 少女漫画は基本的に絵が綺麗だと云う当たり前の事に気がつきましたので、そこから少女漫画にどっぷりハマって行きます。あ、大好きな少女漫画のエントリ書くのもいいなー、いやいやここはBLだった。

 兎に角。カルロの美しさに僕はすっかりヤられてしまったわけです。

 設定も、ルーマニア・マフィアのボス、そんなんもう音がカッコいいやん(はあと)。魔界人が多数登場する作品なので、彼も魔界王家の子孫です。主人公蘭世の事を好きになるんですが、僕はカルロと蘭世の恋愛が成就する事を密かに望んでいました。残念ながら、名誉の死を迎えてしまうんですけどね。

 美形、と云う単語を聞く度に、今でも頭に浮かぶのはカルロなんです。

08.力勝男/熱笑!花沢高校(どおくまん)

熱笑!! 花沢高校 (11)

まー古い作品です。て殆ど古い作品ばっかりなんですけどねてへ。僕がどおくまんの作品を初めて読んだのが本作でした。序盤はギャグ(強烈に下品)、途中からシリアスな格闘路線に変わっていく、と云う少年漫画の超鉄板を、かなり早い時期に既に実践していた作品です。

 僕はそもそも下品な漫画が大嫌いで、最初の方は実はかなり嫌いでした。さーせん。

 しかし。

 ついつい読んでしまった結果、読むのがやめられない状態になってしまいました。

 あ、加えて云うと、僕はヤンキー系漫画も嫌いなんですよ。だから、本作を好きになったのは、自分でも本当に意外でした。ま、それくらい面白いんです、そして主人公勝男が最高にカッコいいんです!

 物語の導入は、超ヘタレだけど見た目だけイカツイと云ういじめられっ子主人公が、高校入学をキッカケになんとかいじめられ人生を切り替えようと奮闘するギャグです。

 後のキン肉マンに引き継がれる展開。そこから段々と仲間が増え男の責任感や仁義によって成長して行く様が醍醐味です。

 いつの間にか、無茶苦茶カッコいい男に成長していて、ラストは泣けます。

07.ジェロニモ/キン肉マン(ゆでたまご)

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日本漫画史上、屈指の「頑張り屋さん」キャラと云えばかの人ジェロニモでしょう。本作では、超人と云う謎の概念が全編を通して語られるのですが、最後の最後まで超人がどう云う存在であるかは語られていません。

 なんかむっさ強い存在、くらいの感じ。

 ポイントは、明らかに人間とは区別されている事です。

 キン肉マンやテリーマンは殆ど人間ですが、チエノワマンやスプリングマンなんかは明らかに人外。

 更に超人てのは、その強さの尺度として「超人強度」なる概念が存在し、100万パワーなどと云う表現で強さでマウンティングするんですね。そして超人の凄いトコロは、この超人強度を自らの意思で、他超人に与える事が出来るんす。出来るんす!

 でまあ、ジェロニモは超人に憧れる普通の人間だった、つー話なんです。むっさ頑張り屋さんで、超人のフリをしていたのです!で瀕死の傷を受け、先輩超人達から、超人強度のカンパを差し出された時に、そのパワーが受け取れないと云う事で人間だった事がバレると云う展開。

 すげー。色んな意味で。

 後に、超人の神様の人情テストに三問正解して、超人になる事が出来ます。もう設定がワケわかんない。

 でも、人間もむっさ頑張ったら超人に打ち勝つ事さえ出来る!と、少年の共感を得たナイスガイなのです。

 ジェロニモの事だけで、1エントリ書けるなあ。

06.霧亥/BLAME!(弐瓶勉)

BLAME!(6) (アフタヌーンコミックス)

弐瓶先生の長編デビュー作品から、主人公の霧亥です。単行本で追いかけていたのですが、一冊毎にガンガン絵が上手になって行くのに驚いていました。

 またこのキャラクタが喋らないんですよ。つーか、世界観自体が基本的に静寂に満たされています。アクションシーンは激しいし動きのあるアングルやコマ運びが楽しいのですが、ある種クールな空気が作品を包み込んでいて、静寂の美学が存在しているように感じます。

 物語序盤では、何かを探して巨大建造物内をうろついているだけの印象なのに、段々と霧亥の中に隠された秘密が見えてくる展開は、エキサイティングです。

 寡黙で無鉄砲な事をヤっちゃうんですが、ナニやっても死なないつーチート感も最高。ハードSFの傑作ですから、未読なら是非。

05.ジルベール・コクトー/風と木の詩(竹宮恵子)

少年の名はジルベール

まーね。本ブログの方向性に於ける、始祖でしょうか。

 竹宮恵子先生の作品も、バビる程の名作が多いので、いずれは竹宮恵子エントリを書かなきゃなーなんて思ったりします。そんな中でも、本作は恐らくBLと云うジャンル確立に大きく貢献した、歴史的名作と読んで差し支えないでしょう。

 天才つーのは、時代に風穴をあける存在の事を云うのかもしれませんね。

 ジルベールは、超美形の14歳の少年です。全寮制の男子校で生活しています。奔放な性格で破戒精神に満ちており、しょっちゅう上級生と享楽に興じていたりするような、エロティックな存在。

 竹宮先生の流麗な描線で描かれるジルベールのなんと美しいコトよ!

 彼の生い立ちに物語が展開して行くにつれ驚きの事実が次々と飛び出す仕掛けに、グイグイと引き込まれる事必至です。

 古い作品ですから、腐女子諸姉の皆様も未読の方がいらっしゃるかもしれませんね。ココが出発点だったんですよ。

 必読です。

04.ガラ・ニンジャマスター/BASTARD!!-暗黒の破壊神-(萩原一至)

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本作、連載が途絶えるまではぴったりくっついて追いかけていました。ダーク・ファンタジーの世界観が堪らないのと、萩原先生がメタラーだったからです。

 登場するキャラクタや魔法・都市の名前がことごとくメタル界隈の人名、バンド名のパロディだったので、当時はニヤニヤしながら読んでいました。

 然し乍らガラだけは元ネタが判りませんでした、つーか元ネタはないのかなー。

 何れにしても、カッコいいキャラクタなんですよ、ガラ。主人公ダーク・シュナイダーとは本気で殺し合いながらも、実は硬い友情で結ばれており、そんな事を表面的には見せないシャイな性格。

 なんだかんだで、ダーク・シュナイダーをサポートしてくれる頼れる仲間っつー感じでしょうか。

 ダーク・シュナイダーの事を愛しているアーシェス・ネイの事を想っているみたく、切ない恋愛物語が見え隠れするのも堪らんですよ。

 幸せになってほしいキャラクタ。

03.四谷さん/めぞん一刻(高橋留美子)

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謎の男です。物語が概ねギャグテイストの作風ですが、このキャラクタ程フザケた男はいません。フルネームさえ最後まで明かされず、まともな事は一切しない、喋る内容はことごとく嘘。

 最高。

 憧れのキャラクタです。四谷さんのビジュアルは、高橋留美子先生の作品にかなり古くから登場していまして、先生のお気に入りなんじゃないかなあと想像します。

 このキャラクタだけ、スターシステムが採用されているのですから。

 人を馬鹿にし切った物云いで、しかし何故か憎めないと云う人物像は、常に僕が目指している到達点の原型でもあります、あ云いすぎたかも。兎に角、羨望の眼差しでしか見れないのです。

02.凶戴斗(まがつ たいと)/無限の住人(沙村広明)

新装版 無限の住人(5) (KCデラックス アフタヌーン)

凶(マガツ)。最高のキャラクタです。無限の住人と云う作品はそもそも全体的に大好物なんですよね。

 登場人物の9割が男ってのも硬派でイイ感じ。その中でも、間違いなく一番好きなのが彼。

 逸刀流の剣士でありながら、無頼としての振る舞いは比較的少ない、いや殆どしてないんですよ。そして妹のように大事にしている女性が廓におりまして、いつかそこから解放してやりたいなんて思っているイイやつなんです。

 ただこの女性は、とある屑人間剣士に強姦されながら殺されてしまいます。無限の住人は、明らかに万次と凛の物語ですが、平行して凶の復讐劇としても見る事が出来まして、僕などはその部分でもカタルシスを期待して読み続けていた感もあったんですよね。

 パンキッシュなヘアスタイルもカッコいいわ。

01.佐条利人/同級生シリーズ(中村明日美子)

サウンドドラマ 同級生

まーね。中村明日美子先生の作品は全部大好きなので、明日美子キャラクタだけでランキングしてもいいくらいなのですが(あ、ソレいいな!)、中でもハマるキッカケになったのは、このキャラクタです。

 佐条くんイイわーと思っていたら、その後他作品を拝読して明日美子先生のストライクが、正に佐条くんタイプだと判って納得しました。

 ピッチリ横分けストレートヘアの黒髪で、クールな性格に眼鏡。本作品以外にもほぼ同じビジュアルのキャラクタを描かれていたりもします。ドストライクなんでしょうね、きっと。絵が描ける人は自分の理想を描く事が出来るワケなので羨ましい限りですなー。

 物語はノンケの男子高校生があるキッカケからお互いに好きになり、ゆっくり恋愛していくBLものです。BLだからと云う理由で避けるには勿体無い、高純度恋愛物語です。

 絵も繊細で美しいです。

 男女問わず、強烈プッシュしたい作品です。あ、アニメ映画化もされて既にBlu-rayを発売されています。アニメも素晴らしい出来栄えでしたから、これも是非どうぞ。

最後に

まだまだもっと書きたい気分です。明日書いたら、全然違うキャラクタがガンガン登場しそうです。ただ、自分の記憶を掘り起こすのはとても楽しい行為でした。みなさんにもオススメしたいですね。さて次はどのジャンルで書こうかなー。■■

Boys Love Institute
written by つよ