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40代おじが、映画「ミュージカル『刀剣乱舞』結びの響、始まりの音 4DX 」を劇場で観てきた結果

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土曜日の昼間に、エキスポシティに出向いてきました。日本最大のIMAXスクリーンを持つシネコン109シネマズで、「刀剣乱舞ミュージカル 映画ミュージカル「刀剣乱舞」 結びの響、始まりの音 4DX」を刮目シてまいりました。

 その感想を報告したいと思います。

musical-toukenranbu.jp

舞台を映画館で観る

名刀を擬人化した「刀剣男士」を収集・強化していく刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞 ONLINE」が原案の人気2.5次元舞台のシリーズ第5弾「ミュージカル『刀剣乱舞』 結びの響、始まりの音」を映像収録し、体感型システム「4DX」で映画館上映。物に眠る「想い」を目覚めさせる力を持つ「審神者」によって人の姿を与えられた「刀剣男士」たち。歴史修正主義者による過去への攻撃を阻止するため、長曽祢虎徹、大和守安定、堀川国広、和泉守兼定、巴形薙刀、陸奥守吉行は、大政奉還直後の時代へと出陣。そこで敵が狙っていたのは、新撰組の生き残り隊士たちを率い、新政府軍と戦っていた土方歳三だった。

ミュージカル「刀剣乱舞」 結びの響、始まりの音 4DX : 作品情報 - 映画.com

以前から気にはなっていました、当然ながら。元々観劇趣味も持っていた僕ですので(宝塚は月組推し)、いつか生の舞台を観たいなあと思いつつも、初演の映像を知人にいただいて観たりしてなんとなく満足していたんですね。

 実際のところ、期待が大き過ぎたと云いましょうか、想像の範囲を大きく飛び越えているという印象をその時は持てなかったので、まあ映像でいいかな、くらいに考えてしまっておりました(偉そうですみません)。

 しかし時は過ぎ、舞台も既に6作品を数える程にヒットしています。ココらへんで一度再評価してみようじゃないか、と更に偉そうな目線で劇場に向かってしまったコトを告白しておきます。今思えば実に浅はかでした。

 と云うのもこの劇場鑑賞、僕の想像を色々な部分で裏切りまくってくれる経験となりまして、その殆どが良い方向に裏切られたのでした。具体的にお伝えしようと思います。

01.キャスティングが良かった

事前にサラリとは観ていたんです、公式サイトで。ああ、この人が続投したんだな、とか。舞台衣装と舞台化粧は、写真で観る為に最適化されたものではないと思っていましたので、まあ参考程度に。

 やはり彼らが実際に動き、台詞を喋り、演技し、汎ゆる所作でそのキャラクタを表現する様を観ない事には、見た目だけで判断するわけにもいきません。とりわけ僕はノンケのおっさんですし。

 キャラクタのコスプレしただけのイケメン男子が出てきて学芸会みたいな演技と歌見せられたらオコになっちゃうぞ、と云う気持ちもなかったワケではありません。

 ほんま、すみませんでした!

 むっさクオリティ高かったです。それぞれのキャラクタとしての完成度もさる事ながら、演技にもグイグイ引き込まれましたし、歌も全然ヘタらないイメージ。いやーナメてた事が恥ずかしいです。

鳥越裕貴族 / 大和守安定

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やっさだ。やー良かった。ちょっと小柄な彼は、やっさだの可愛らしい部分にちゃんと合致していて、柔らかな物腰と穏やかな人柄で場を和ませてくれつつも、戦いのシーンでは地味ながら小気味の良い剣戟を見せてくれます。サラリと何気なくカッコいい刀捌きを見せるあたりは流石でした。舞台俳優さんとしても経験値も高いそうで、安定していましたよ。ポニーテールが似合う男性っているんですねえ。

有澤樟太郎 / 和泉守兼定

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かねさん。本作品での主人公的な立ち位置です。歴史改変を未然に防ぐ為に、かつての主である土方歳三の命を奪うという任務を遂行する、苦悩する剣士を演じています。お若い役者さんなのですが、気性の激しいキャラクタを見事に演じておられました。腹から吐き出される雄叫びがカッコいいです。彼が、傷付き無抵抗となった土方さんの首を落とすべく、激しい叫び声を上げて刀を振り上げしかしギリギリのところで刀を止めてしまい押し殺した声を絞り出すシーンでの一言「……できませんっっっ……!」は、胸を掻き毟られる想いでした。半べそをかいたかねさんの頭を抱えて、それも人生さと諭す土方さんもカッコ良すぎて、思わず涙を流してしまったのは内緒です。

田村心 / 陸奥守吉行

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むつのかみ。原作ゲームの印象からすると、豪放磊落な印象はやや控えめでしょうか、よりにこやかで優しい印象が強かったように思いますが、だからと云ってその事はマイナスとして働く事はありませんでした。「がっははは」と笑う様も、どこか屈託のない子供のような明るさを内包しており、やんちゃで快活な青年として表現されていたように思います。物語の進行に合わせて、単なるお調子者ではなく周りの人々への心配りを常に考えている男である事が解ってくる流れは、「やっぱお前いいヤツだよな」という気持ちにさせてくれます。とにかく笑顔が良かったっすね。

阪本奨悟 / 堀川国広

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くにひろ。そのまんまでしたね、もちろん良い意味です。健気にかねさんをサポートしようとする弟成分マシマシの演技が見事でした。映像だったので良く判ったのですが、彼はとにかく顔面が超美しいんですね。最初はもしかして女性なのか?と疑った程でしたが、しっかり男性でした。彼はミュージシャンでもあるそうで、素直な伸びの気持ちいい歌声を聴かせてくれます。僕としては、原作ゲームのくにひろよりも、この舞台でもくにひろが好きだなーと思いましたね。わんこのようでしかし、戦いでは男らしさをチラ見せするあたりは、ズルい、と思いました。

伊万里有 / 長曽祢虎徹

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ながそねさん。もうね、彼は大体いつでもエロかったです。もちろんアカラサマなエロ台詞があるワケではありませんし、そう云うシチュエーションが連発するワケでもありませんでしたが、概ねエロかったです。常に腹を見せている衣装も手伝っての事だったんでしょうけども、伊万里さんから漂う男臭さというか、律した高潔さのようなモノがにじみ出ていた為に、そう感じたんじゃないかなと思うわけです。彼、声もいいですしね。ノーメイクでもしっかり男前なんだろうなあと思いながら、彼の顔面を眺めておりました。LIVEシーンでの「俺様モード」は、コッチの方が地なんじゃないか?と思うほど自然でしたね。あっぱれ。

丘山晴己 / 巴形薙刀

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ともえさん。でですね、今回の作品中、僕が一番眼と耳を奪われていたのが彼だったのです。登場人物の中で、ある意味一番現実感が薄いというかファンタジックというか、ありえないビジュアルだったわけです。彼だけです、今作でこんな髪の色をシていたのは。しかしその超然としたキャラクタ性とビジュアルを、演技や所作によって納得させられてしまうような、不思議な魅力を放っておられました。一見いかにもあざといキャラクタ造形でありながら、幕末という激動の時代に向き合い、人と人が織りなすドラマによって内面を変化させてゆくと云う「微妙な心理描写」を、見事に演じておられたと思いました。僕は完全にこのキャラクタと俳優さんにヤられてしまったわけです。この宣材写真からだけでは伝わらない良さがたくさんあるので、是非動いて喋っているところを観てください。で、帰って来てさっそく俳優さんを検索し、ゲームでもお迎えしましたよ。一発で出ました。ラッキー。かっけーわー。

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02.シナリオが超胸熱展開で良かった

とまあ、キャラクタ、俳優さんがすこぶる良かったと云いたいわけですが、じゃあシナリオが詰まらなかったのかと云えば決してそうではありません。

 「歴史改変を阻止すると云う大義を果たす」為に、「歴史上死ぬ運命にある人物を生かそうとする時間遡行軍」に対抗するには、「歴史通りに死なせる」必要がある、という物語です。

 そしてその人物が、和泉守兼定と大和守安定の元主である、土方歳三その人だと云うのですから、胸熱展開不可避です。

 刀剣男士は、元の主を殺す事が出来るのか。最も重要なドラマ部分は「土方さんの死」なわけです。「刀剣男士と云う設定」が潜在的に持つ悲しさや苦しさを、一点突破で集中特化させた物語だったと云えるんじゃないでしょうか。

 また、メインの話と共にともえさんの「自分には物語がない」と云うキャラ特性にフォーカスした「学びの物語」が並走します。「心がないキャラクタが、感情をむき出しに困難に立ち向かう様を見て心と云うものを知る」、みたいなヤツです。

 つまりこの脚本は二重構造になっていまして、より熱い「人間的な話」と対になっているわけですね。舞台劇らしい、ニクい演出だと思いました。

03.物語パート終了後のLIVEパートでテンションがアガった

決して短くない時間、物語をしっかりたっぷり堪能した後で、これまた同じくらいのボリューム感でLIVEのパートが始まりました。事前情報を全く仕入れずに観たのでとても嬉しい誤算でした。

 そろそろ終わりだな、と思ったらまっだまだ楽しませてくれたワケですから。
 でここからは、男であるしかもえー歳のおっさんである僕の内側に微かに存在している「乙女」が引きずり出される時間となったワケです。

 気がつくと、自分の眼がハートになっている、だと?
 まあ元々華やかなダンス・シーンとか大好きなんですけどね。この時ばかりは自分の性別を忘れそうになって、クラクラしました。これ生の舞台で観てみたいなー。流石にサイリウムを振るつもりはないんですけど、あの空間に居たいと、強く思ったと云う事を告白しておこうと思います。

最後に

さーてお次は、映画版の刀剣乱舞を観に行こうと思っています。これもまた感想を書きたいので、酔狂なあなたは、またのぞきに来てやってくださいましね。■■

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written by つよ