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Boys Love Institute

ノンケ男がBL世界や雑談をだらだら綴るブログ

漫画「魔性のトロイメライ」を読んだ感想は『顔面が上手だね!』だった

Comic 坂崎春 商業BL

先日、家族で近所のBookOffに行ったんですね。僕はいつも、BLコーナー直行でして、その時たまたま1歳10ヵ月の娘が手にとったのが本作です。なんの意図もなく手が触れただけなんですが、娘が選んでくれたと云う脳内補完を経て、購入が確定したわけです。

基本情報

魔性のトロイメライ (ビーボーイコミックスデラックス)

魔性のトロイメライ (ビーボーイコミックスデラックス)

 

「魔性の男」と謳われる校内イチのモテ男・小椋が、男に……襲われてる……!!?
小椋が同じ美術部の後輩ということもあり、筧は部長の責任感から監視役を買って出る。
するとあっという間に2人は付き合っていると噂が回り……?
スピンオフと続編描き下ろし1本も収録して♪

感想

でまあ、何の予備知識もなく読んでみたワケです。後から調べて知ったトコロとしては、本作は坂崎先生の商業作品2作目なんだそうですね。表紙のイラストを見ると雰囲気を作るのが上手そうかなと思いつつ、表紙にしてはチョイ地味かなーなんて感想を持ちました。

 扉をめくると、顔面を描いたコマが目を引きます。と云うか顔面イラストが上手な印象ですね。元々は同人作家さんだったようなので、煩悩と妄想を燃料におらおらおらと二次創作作品を描いていらっしゃったんじゃないでしょうか。あ、想像ですけど。

 ですので、顔のアップコマはしっかり商業的ウリ足りえるクオリティだなと思いました。イラスト集なんかあったら結構買っちゃいそうだなーと。そんな偉そうな気持ちで読み進めました。

物語のクオリティと演出のクオリティ

でまあ1話分に相当する量を読んだ時点で、あれ?みたいな印象だったんですね。おっとこれは失礼な書き方かもしれません。ただ、タイトルにもなっている「魔性」が表現として全然描かれていないので、拍子抜けしてしまったんです。

 一応セリフとして、主役に惚れる年下クール攻めが魔性の異名を持っていて的な説明があるにはあります。が、それだけなんですよねー。告白されているシーンがちょっと差し挟まるだけなので、まーまーふつーな感じ。

 ソコはもっとグっと来てよ的な。

 物語も割とふつーと云いますか。エロもないので、どこにフックがあるのか、いずれフックが出てくるのか、と思いながら読み進めている内に一冊が終わってしまいました。僕はテンプレ展開でも全然美味しくいただけるクチなので、それならそれでテンプレ満開で畳みかけて欲しいんですけど、ソコまででもないように感じてしまいました。

 受けの先輩が可愛らしい作画なだけに、もっと恥ずかしがらせたり焦らせたり勘違いさせたり焦らしたりしてくれるほうが僕的には盛り上がるんですが、ソコも甘めつーかあっさり解決しちゃうって云うか。まあ好みの話ですかね。

商業的揺さぶりが欲しくなる

読者に提供したいものは坂崎先生の中にしっかりあると思うんですよね。でもその結論に至るまでのプロセスにもう一手捻りが欲しい!と云う印象を持ちました。なんと云うか、読者をある種焦らして、ページをめくる手をドライヴさせる感じです。

 ああ!もう!じれったい!とか、お前ソコはスっといけよ!とか、そんなヤツおるかい!とか、読んでいる時に気持ちを揺さぶられる事によって物語に引き込まれていく感覚ってあると思うんですよね。

 どう云う揺さぶり方をするのかは作家性の一部分となるんでしょうけども、作品と読者の間に存在している溝が知らない内に溶けて無くなって自分の周りを作品が取り巻いている感じってのが、一番心に刺さる状況なんじゃないかなぁと思うワケです。

 そう云った仕掛けと云うか戦術って、実にプロフェッショナルな行為だと思うんですよ。受け手を想定した仕草とでも云いましょうか。自分の表現したいモノが大前提でありつつも、その表現したいモノが一番良い状態で伝わる為に必要な環境や状況までひっくるめて創作してしまう勢い。僕はそんな気概にプロフェッショナルを感じるんですよねー。せっかく絵に素晴らしいフックがあるのだから、今後の作品に期待したいなーと思いました。と思ったら、3作目も今月末に発売されるんですね!

最後に

なんか好き勝手書いてしまいました。坂崎先生、ファンの皆さま、気を悪くされたらごめんなさい。ここまで書いたからには次回作もしっかり読みたいと思います。あ、どうでもいいですけど、トロイメライなんて言葉使うってことは、坂崎先生、ピアノ弾かれるんですかね。■■

純情サニーデイズ (ディアプラス・コミックス)

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written by つよ