擬人化。この言葉を知った頃は、BLと云うジャンルのことなど知る由もなく、海外新聞などのカリカチュアライズされたキャラクタ造形などを観た記憶が、自分最古かもしれません。あとは、国語の時間でしょうかね。
ネットの発達と共に萌え擬人化などの概念を知り、表現の自由性について改めて関心したのも今は昔。BLを勉強し始めて、改めて擬人化について考えるようになりましたけど、まあ殆どの要素が誰かの手によって擬人化されまくった後なので、もう隙間が残っていません。残念。ちょっと最近の擬人化を拾ってみました。
カクテル王子
今秋公開予定のスマホアプリです。本日キャラクタの追加イメージが公式サイトで公開されていました。お酒のカクテルを擬人化しているワケですな、はいはい。
まず評価ポイントとしては、カクテルと云う題材ですね。なんでも書籍などに紹介されているものだけでも数百もあるらしいので、コンテンツの枯渇を懸念する必要がありません。これ運営ベースのコンテンツを開発する上ですごく重要。
あと、「カクテル」と云う胡散臭い感じとオシャレな感じが入り混じった存在であるのもイイですね。キャラクタ造形に幅が出しやすいですから。ソルティ・ドッグがわんこキャラってのは強引で笑えますがw。
しかし、思いっきり横文字ばかりなのでソコに違和感を感じるとほぼ全滅という危険性もありますね。ゲーム内容はこの際どうでもいい*1ので、キャラクタ展開の可能性と云う意味だけで評価して、結構イケるかもね~と思いました。絵はなかなか頑張ってる印象ですけど、少々クドいかな。とか思ってたら、アイドリッシュ・セブンの開発・運営ヤってっとこですね。オカシナことはしないでしょうから期待出来そう。
なむあみだ仏っ!
2016年3月に公開されたばかりのゲームです。Amebaで運営中ですね。今度は仏像、仏様を擬人化しています。なんと恐れ多い事をヤってしまうんでしょうか。
これねー。悔しい!
いえね。僕は仏像好きと云う側面も持ち合わせたおっさんなんです実は。だから、仏像の擬人化は勝手に進めていて世界観なんかを作っていたんですよねー。いずれブログか薄い本で発表出来たらなーなんて思っていたらAmebaでこのタイトルがリリースされました。
つーかこう云う経験って、アルアルなんでしょうね。誰しも自分が好きなジャンルやカテゴリで勝手に擬人化して楽しんでいるワケで、それがどこかの企業の企画とかぶっている事なんでザラにありそうです。
そう云った事もあって、僕はこの擬人化について元ネタをしっかり知った状態で鑑賞する事が出来ます。そんなおっさんの感想か以下の通り!
- 薬師が病みキャラくさいのは安易すぎてやだ!
- 文殊のインテリぶりがヌルくてやだ!もっと強烈に天下無敵なインテリでいて!
- 不動いるのに5人そろってないとかw 軍荼利はよっw
- 弥勒もちょっと小物感強いわー。もっとグイグイきてほしいわー。
- 大日如来は!……ええ感じやんか!キー!この解釈気に入った……。
云いたい事は山ほど、本当に山ほどあるんですが、妬み嫉みはこの辺で止めておきます……。
擬人カレシ
もうね。擬人化そのものをテーマにしちゃえばいいんじゃね感が無限の可能性に飛び立っています。
なんて思っていたら案外普通に動物擬人化の府ゲームでした。なーんだ。今更こんなベタベタな普遍的な擬人化でゲームを作るってのは意外ですね。つまりはケモミミつけたいひと向けってことで承知しました。どうせなら、ハリネズミとかかわいい系の獣擬人化でショタ出してほしいなぁ~と妄想妄想。ちなみに本コンテンツを開発・運営している「アンビション」社はこの次に猫擬人化のゲームをリリース予定です。んー。んーーーーー。んーーーーーーーーーーーー……。
へい!恋愛一丁 〜好きな彼(ネタ?)から召し上がれ!〜
もはや隙間を狙って笑わそうと思っているのかと疑いたくなってきます。しかしこのコンテンツはうっすら野心が見え隠れしているんですよ。海外対応です!いやむしろ海外ターゲットがメインです!案の定、海外マーケットでがっつりリリースされています。ただまあ、擬人化なる文化そのものが異文化感パネーのに、いきなりハードル高くね?それともそう考えるのは僕が不勉強なだけで、海外ではとっくに常識レベル?
栽培少年
そもそもコレ擬人化?って思いましたか。正しい疑問ですね、ええ。このコンテンツは、少年をプランターで栽培するっつーゲームなんですよ。つまり、人間擬植物化です。もうね。そうなってきたら、人間部分はもう誰でも良いわけですよね、人間でさえあれば。てことは、単なるイケメンゲーム、じゃないの?たまたま植えてるけど。んー。このコンテンツが到達した領域は、隙間がミクロ過ぎて楽しみ方がわかりませんな。すまん!
クローバー図書館の住人たち
このあたりになってくると、やっと隙間感が期待通りです。つまり、広がりが期待出来ない感が期待通りなんです。書籍、ですよ。専門書て。くくり方デカ過ぎね?もうちょっと細分化しても妄想が捗りそうに思うんスけどどっスかね。
ぎゅうっと!焼肉Lovers!
これはある意味、良く良く考えて作られたコンテンツだったんじゃないなかと思います。そしてBLをがっつり扱ったコンテンツでもありますしかし、女性向けではありません。狙い方は絞りまくられた結果なので、ブレない説得力が感じられます。モツ関係、アツいわー。
焼肉擬人化BLゲーム「ぎゅうっと!焼肉LOVERS!」公式サイト
鉱物コレクション
いよいよキています。楽しむ為にはまーまーの前提条件を求められるコンテンツは、ターゲット出来る母数が圧倒的に少ないと云う宿命と引き換えに、ハマった時の爆発力が対数レベルになり得ます。とりまこのコンテンツは、放置ゲーなのでオススメです。女性も出てきますが、潔いコンテンツです。
最後に
残されたジャンルは何なのかなぁと考える昨今です。■■
*1:ゲーム内容はこの際どうでもいい:正直云って、「ゲーム性」はなくてもいいくらいでしょう。問題は、これらのキャラクタが如何に魅力的な演出を見せてくれるのか、どんな台詞を吐くのか、どんなシチュエーションが展開されるのか、が重要なのであってゲームそのものではないのです。ゲーム画面サンプルを観たところ「はじめようマイ・バー」系の店内作りながら経営する的ゲームぽいですな。まどうでもいいのですが。