第3回目です。世の中には様々な曲が存在していまして、様々な感情を詩に乗せて聴く者の心を揺さぶってくれます。恋愛や家族愛を歌った詩も多くのミュージシャン達によって生み出されています。そんな曲、歌のいくつかには、BL的味わいでも楽しめる作品が存在していまして、それらをBL教習所公式BLソングとして認定し(←今決めた)、皆さんに紹介するのがこの連載企画です。
前振りがつい長くなりました、つよです。
基本的に、どの曲もアーティストも大好きでCDを買い漁った過去があるor進行形のものばかりです。愛ゆえにこんな楽しみ方も出来てしまったのだね、と云う感覚で生暖か〜く読んでくださいませ。
Nothing Else Matters / Metallica
メタリカは、僕がメタルサウンドに心酔するキッカケを与えてくれたバンドでして、良かろうが悪かろうが総てのコンテンツに手を出してきました。
まあつまり信者です。
しかし駄作は駄作であると認識できる程度には冷静な信者です。アルバム単位で楽しめると判定しているのは5thアルバム(通称ブラックアルバム)まででして発表が1991年ですから、もう25年も前の事です!と云う事は25年も不満を持ち続けている事になりますね僕はw。でも追いかけるのを辞められないのが信者の辛いトコロ。信者と書いて儲かると読む、とはよく云ったものですな!
で曲なんですが、メタル、ヘヴィロック、などにカテゴライズされる彼等にして、唯一の演歌ナンバーです。
は?演歌?
デスヨネー。でもデアタマからキッチリ演歌なんです。曲調も詩の世界観もまーまーのレベルで演歌です。で僕はこの演歌ナンバーが大好きなんですよね。バンドもこの曲がラブ・ソングである事を認めているようで、シンプルな詩ですがなんとも胸に刺さって沁み入ります。
Bメタルでありながら演歌の味わいを放つこの曲からBLの世界を感じ取るとは、我ながら変則的な聴き方だなとは思います。
So close, no matter how far
Couldn't be much more from the heart
Forever trusting who we are
and nothing else matters離れた距離など問題にならない身近に感じる
これ以上ない程に心から俺達を永遠に信じるならば
他の事なんてどうだっていいんだ
This Love / PANTERA
更にメタルな世界は続きます。
パンテラは既に存在しないバンドです。喧嘩別れの解散後、ギタリストのダイムバック・ダレルが新たに結成したバンド「ダメージ・プラン」のライブ中に、ファンに銃殺されてしまったからです。僅かでも期待出来た再結成の可能性は完全に潰えてしまいました。
超残念な事件です。
そんなパンテラのメジャーデビュー2作目に収録されていたのがこの曲。重ためのオープニングから押さえつけてタメにタメた激情を、サビで爆裂させて吐き出す構成にメタル魂はビンビン刺激されるわけですが、ただ叫ぶだけではない彼等の音楽的ポテンシャルも感じさせてくれる名曲ですな。
痛みや苦痛を伴う歪んだ愛の歌です。
イカれた男達の破滅的な関係を妄想しながらオキキクダサイマセ。
If ever words were spoken
Painful and untrue
I said I loved but I lied
In my life
All I wanted
Was the keeping
Of someone
like you
As it turns out
Deeper within me
Love was twisted and pointed at you
Why Can't This Be Love / Van Halen
ちょっとここで、メタル・ノンケの方にも楽しみ易いナンバーを。
もうベッタベタのラブソングですが、サミー・ヘイガーの暑苦しい歌声が、甘いだけの恋愛じゃないぜ感を醸し出しています。そこも手伝って、男同士の恋愛と仮定して聴き入ると意外に違和感がない事に気が付いたわけです。
ノンケが自分の恋愛感情に気が付いてしまった時、相手の男に語りかけるっつーシチュエーションなんてどうすか。
収録されているアルバムのジャケットがガチムチってのも、妄想にはもってこいですな。
It’s got what it takes
So tell me why can’t this be love?
Straight from my heart
Oh, tell me why can’t this be love?欲しいものが手に入ったんだ
だからこれこそが愛なんだって言ってくれよ
心の底からまっすぐに
これこそが愛なのさって言ってくれ
Change of Seasons / Dream Theater
でメタル界隈の音は更に更に。
と云っても、彼等はゴリゴリのメタルではなく、メタリックなサウンドも使う、プログレッシブなアプローチのバンドと云う表現が正しいでしょうか。この曲、1曲で20分以上もある大作でして1曲の中で7曲分くらいのアイデアや展開が待っている、なんとも疲れる曲です。
じゃあ紹介すんな。
いえいえ、ただ長いだけではなくとても繊細で脳内映像を誘発する、情感豊かな優れた楽曲なんです。このグループの曲は、楽曲自体が面倒くさいテクニカルなうえに詩の内容も実に理屈っぽい知性によって感性豊かに語られるのでとっつき難いかもしれませんが、「ながら聴き」くらいの感じで聴いてみると、時々「お?」っとなると思いますよ。
なっかなか歌が始まりませんけどね。
甘いハイトーンの歌が、実は総て愛する少年に向けて発せられたと思ってみてください。あ、念の為云っておきますが、このバンドもガッツリ好きですからね僕は。
Innocence caressing me
I never felt so young before
There was so much life in me
Still I longed to search for moreイノセンスな存在が俺を愛撫していた
俺はやけに幼いなんで感じたことはない
もっと多くの事を見つけたいと待ち焦がれていた頃の話さ
Black dog / Led Zeppelin
何がすごいって、まさかレッド・ツェッペリンまでもBL妄想で味わえてしまうと云う事実ですよ。
BL沼の懐の深さを思い知りましたね。
名曲中の名曲ですがロック沼の住人でない方々には初体験の方もいらっしゃるかもしれません。この、リズムがヨレまくってミスタッチしまくりで「お前酔ぅとんのか」と云いたくなるようなズルズルのステージングなのに、何故かむっさカッコイイのがツェッペリンの魅力、醍醐味です。彼等はもう理屈を超越している人類なので凡人の僕のような存在にはただ「凄い」と云う事しかわかりませんけどもね。
どうしようもない不良が、***をキメながらショタをイジり倒したくて仕方がない、というシチュエーションて事にしておきませんか、そうしましょうよ。サイテーな欲望、てのが似合うと思うんだよなあ。
I gotta roll, can’t stand still
Got a flamin’ heart, can’t get my fill.
Eyes that shine, burnin’ red
Dreams of you all through my head.俺の足もとはフラフラでじっと立っていられないんだ
炎のようなハートにも満足できやしない
瞳は燃えるように赤く輝く
お前の夢が俺の頭の中を占領しやがる
Rock With You / Michael Jackson
マイコーです。この頃から、BADくらいまでがサイコーでしたね。人が人の形を留めていた頃ですな。
マイコー自身、ショタ愛好家の噂なんかもありましたが、まあ真実はこの際どうでもいいです。僕の場合マイコーの曲はどれも、彼の卓越した歌唱力が邪魔をして詩の世界に想いが及ばない事が多いんですよね。ただ概ねエロさは感じていました。思いっきり自分の股間掴んだりしますしね。子供の頃は彼のアクションを見てドキリとしたもんです。
こんなに公にこんなトコ掴んでうたってもいいの?!
ま、そう云うどうでもイイ想い出も手伝って、マイコーの曲は総てBLに置き換わる有様です。
And when the groove
is dead and gone
Yeah, you know that love survives
So we can rock forever音楽のうねりが終わっても
僕らの愛は続くんだ
そして僕らは永遠に
愛し続けていくんだ
最後に
さて。かなり変わった切り口で曲を選んでみましたが、上手く伝えられたのかは自信がありません。しかし、まかり間違って気に入った曲を発見してしまったのでしたら幸いです。
またこの企画でエントリを書くと思います。また次は日本語の曲を選んでみようかなと思います。まだまだ僕の妄想はタップンタップンに溜まっていますので。■■
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