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Boys Love Institute

ノンケ男がBL世界や雑談をだらだら綴るブログ

「ミシン」を読んだ感想は『自分の中の少女が引きずり出された』だった

僕にしては珍しい作家の本を読みました。と云っても初めて読んだのは3~4年位前の事で、サラリと読める事もあり何度か読了しているのです。

 なにせ乙女派文筆家を自称する彼の事ですから、僕が普通に街を歩いていてたまたま出会う風景では全くありません。嶽本野ばら氏です。

基本情報

ミシン missin’

ミシン missin’

 

 内容(「BOOK」データベースより)
発売当時、数多くの読者に衝撃的な感動をもたらし、のちの全嶽本野ばら作品の原点となったベストセラー処女小説集、待望の文庫版。孤独な青年雑貨店主と、心に病をもつ少女―Vivienne Westwoodの洋服を愛する二人が運命的に出会い、はかない逃避行に旅立つ名作「世界の終わりという名の雑貨店」、そして、MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋する少女の「乙女」としての生きざまを強烈に描いた表題作「ミシン」を収録。

 感想

代表作「下妻物語」を映画から知った僕は、割と自分にも共通する香りをほんのりと嗅ぎ取ってはいたのです。数冊しか彼の作品を読んではいないのですけど、全然おいしくいただけます。

 京都出身と云うこともあってか、物語の舞台は思いっきりそのまんまの京都。通りの名前などもそのまんまで良く分かります。文体は丁寧かつ美しい日本語で、淡々と情景が綴られこの文字感が僕の好みにかなりフィットしていました。

 たぶん人によっては、外連味が無さ過ぎて退屈だと感じるかもしれません。または表現が直接的過ぎて無粋だと感じるかもしれません。でもなんと云うか、とにかく文字感が良かったのです。

 ファッション知識に明るくない僕でも、執拗に描写されるヴィヴィアンのディテールによって彼のモノに対する執着や愛情を嫌と云う程感じさせられました。判る、判るよアンタ。ソコ云いたいんだよな、その言葉は外せないんだよな。嗚呼その感じ、判っちゃうよ。

 嶽本野ばらを唯物的に語るのは、正しいファンではないのかもしれません。ロリィタ趣味は基本的に僕の中にありませんし、少女文化の理解もたぶんヌルいのです。ただ嫌いではないんですよね、こう云う方面。

 それぞれの精神性については残念ながら僕が到達出来得る限界があるわけですが、ビジュアルやアイテムとしてのアプローチなら、頷ける部分が大きいのです。ロッキン・ホース・バレリーナはモノとして十分魅力を感じとれる、と云う程度には共感出来ますよ。

 自分の中の少女が引きずり出される感覚です

 ところで、彼の著作はBL的世界観とはあまり、いや全然繋がりません。少女、に尽きるのです。では何故このブログで紹介したのかと云うと、BLを理解する上で少なからずジェンダーの話題にも触れていけたらなーなんて想いがあったりするからです。

 どんな切り口で?なんて事はまだ何にも考えられていないんですが、昔から興味のあるテーマなのです。BLに興味を持てたのも、自分としては自然だったんですよね。

最後に

と云うわけで、今後は更に色々の作品を紹介する、かもしれません!■■

Boys Love Institute
written by つよ