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Boys Love Institute

ノンケ男がBL世界や雑談をだらだら綴るブログ

【番外】しんけん乱舞の闇は『しんけん乱舞絶対殺すマン』を生み出した件

しんけん乱舞と云う気になるキーワードの核心をネットで拾い集めていました。BLとは直接関係のない話題ではありますが、番外としてシタタメテおこうと思います。

追記 2015/06/02

 本エントリ内における表現について、「しんけん!!」は擬人化ではない、と云う指摘を頂きましたので、修正しました。

そもそもの発端

2015年01月14日のDMMプラットフォーム上での出来事。

 この日前評判で賛否盛り上がっていた、刀剣モチーフのゲーム「刀剣乱舞」が無事サービスインを果たします。一時はあまりに「艦隊これくしょん(DMM内で最も成功しているコンテンツ)」に酷似していた為に公開そのものが危ぶまれていると噂になった事もあり、色々の意味を伴ってのリリースとなりました。しかしその後の破竹の勢いは皆さんの知るところです。

 そして同日、もう一つのコンテンツがリリースされました、ただしオープンβとして。それがもう一つの刀剣モチーフコンテンツである「しんけん!!」です。

 「刀剣乱舞」が男性キャラクタのみを採用せているのに対し、「しんけん!!」は女性キャラクタのみを採用していた事もあって、公開当初からTwitterなどで話題となっていました。何せ両コンテンツ共に実在する刀剣をモチーフにしているワケですから、同じモチーフのキャラクタが男女それぞれ、ゲームを跨いで存在している事になったのです。かつてこんな事ってあったんでしょうかね、いやなかったでしょう、かね?(自信ないです)

 そんな形で「刀剣乱舞」と「しんけん!!」は制作者の意図とは無関係に、まるで兄妹のような関係性を連想させるようなゲームとしてユーザに提供されました。ちなみに「しんけん!!」の正式リリースは最終的に04が月23日でした。つまりむっさ最近です。

擬人化と云う手法

そもそもは文学や絵画表現の技法であった「擬人化」ですが、日本のキャラクタビジネス界隈ではニ次創作的な発展をしてきたようですね。有名なところでは、今や懐かしのキャラクタ「びんちょうたん」とか。

matome.naver.jp

 そこを逆手にとって正規の商業コンテンツとしてリリースしてしまうと云う事自体、ここ数年で開発・改良された新しいモデルです。

 2010年から2013年頃までガラケーやスマホを席巻したカードバトル系ソーシャルゲームにも、一部そう云ったものはあったようです。その後、「ガールズ&パンツァー」などのアニメコンテンツでのスマッシュヒットを経由し、「艦隊これくしょん」のリリース+大成功を迎え擬人化コンテンツの認知が一気に広まります。 

twitter.com

twitter.com

 これら擬人化(や、ソレ風のモチーフ)の新しい特徴の一つに、元ネタ詳細情報を徹底してデザインやセリフに盛り込むと云う傾向があるようです。その徹底ぶりは偏執狂と云える程。ライトユーザ層にはキャラクタの可愛さやカッコ良さと云う判りやすいファクタでアピールしながら、細かな拘りやさりげないウンチクなどコアユーザ層にもアピール出来るファクタをも兼ね備えている、と云うワケですね。

「しんけん乱舞」タグの出現

「しんけん!!」の正式リリースを待つことなく、二次創作界隈では新たなキーワード、タグが瞬時に考案されました(主にpixiv)

  それが「しんけん乱舞」です。 

 男性キャラばかりのゲームと女性キャラばかりのゲームのコラボレーション、クロスオーバー企画ですね。そりゃ、一方は男しかいないし一方は女しかいないんだから、カップリングやりやすいですよね。ノーマル・ラブ(NL)と云うやつです。しかも刀剣という元ネタも同じ。こりゃ妄想が広がるわい!と多くのユーザに楽しまれた、のだったら良かったのですがそれだけではなかったのです……。ゴクリ

matome.naver.jp

公式と非公式の深い谷間

さてここで、公式と非公式についての予備知識を。

 二次創作と云うジャンルは実はとっても微妙なバランスの上に成り立っている存在です。つまりは、原作者が生み出した創作物を第三者の手によって拡張創作する行為ですから、基本的に原作者=公式、二次創作=非公式と云う関係です。

 ファンの間だけで楽しむだけの存在であればなんら問題はありません。しかし、コミケなどで売買されるものはその殆どが二次創作であり、非公式な二次創作物(二次的著作物)で商取引がなされた場合には、原作者の著作権を一部侵害しているという可能性があるわけです。

 ドラえもんの最終話に関する問題などは有名ですよね。

  http://www.geocities.jp/doctor_nobita/

 ナニが二次的著作物にあたるのかと云う詳細には触れませんが、いずれにせよ公式と非公式は相容れない存在である事は間違いありません。しかしここ数年の流れはちょっと変わってきました。公式が非公式を、つまり二次的著作物を認め始めているんですね。バスらせる目的で、二次著作物の存在はマーケティングの手法の一部として扱われるようになって来たわけです。時代の移り変わりのなんと早い事よ。

 ともかく、公式と非公式はその関係性を微妙に変化させながらも、明らかに別物として認識され、ファンの間でもしばしば論争になるほどです。このような前提がある中、とあるインタビュー記事がネット上に掲載されました。

 ここからがやっと本題(w)。

「しんけん乱舞絶対殺すマン」の誕生

「しんけん!!」サービスイン直前、とある大手ゲーム系ニュースサイトに「しんけん!!」の内容紹介記事に合わせてプロデューサインタビューが掲載されました。そこでインタビュアの質問に答える形で、いずれは「刀剣乱舞」とのコラボ企画なんかもいいかもね的な発が。

 二次創作界隈では既に「しんけん乱舞」について良くない感情を持つファンが存在していました。そしてこの記事は、あくまで非公式であり勝手に妄想を広げているだけだからという理由でなんとか荒ぶる感情を押えていた彼等の逆鱗に触れてしまう事となりました(実際の所、インタビュー中の発言と云うのはライティング時点で脚色される事も珍しくない為、このような状況を理解していないライターによるアレンジの可能性は否定しきれませんが)

 「刀剣乱舞」ファンの中では、NLを地雷扱いする軍勢と、推しキャラが「しんけん!!」女子キャラとカップリングされる事に発狂する軍勢とがアンチ「しんけん!!」としての歩み寄りを見せるなど、より複雑化した勢力分布図が展開されており、いまだ変化は進行中です。

 Twitter上には「しんけん乱舞絶対殺すマン」と云うスタンスが登場し、これらのコラボやNLネタに牙を剥いているとの事です。ですが実際は「しんけん乱舞絶対殺すマン」というハンドルの人物は存在せず、ある種の流行りとして言葉が先行してしまった結果、しんけん乱舞は苦手かな~程度のツイートをするだけでも「しんけん乱舞絶対殺すマン」認定されてしまうなど、弊害が出ている模様。 

愛ゆえに

さて、長々と番外を書きました。恐らくこの状況はどんどん変容していくので、今を切り取ったこのエントリにはあまり価値がないと思います。ただ、いずれにせよ、「刀剣乱舞」「しんけん!!」の熱心なファンの方々が大好きなキャラクタを愛するが故にネット上でそれぞれの気持ちが加速した出来事だと云えますよね。この事件について「しんけん!!」プロデューサのお名前を引用し「吉原炎上」と名付けます!上手い!座布団っ!

で結局

我がBL教習所としては、BLを勉強する事を目的としている以上、NLはどっちでもいいと云うスタンスです。つまりしんけん乱舞は無視するという事ですね。無視するだけで「しんけん乱舞絶対殺すマン」化宣言をしたワケではないので、そこんと宜しくお願い申し上げます、皆々様。■■

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written by つよ