さて教習テキストの3冊目です。左近藤先生の短編集を読んでみました。いきなり短編集から読むってのは良いのか悪いのか。ま、気にせず行きますか。 例によってネタバレを気にせず書いてしまうつもりですので、ご注意くださいませ。
基本情報
内容紹介
いきなり郵便局員だった祖父を亡くし悲しみに暮れる鐘(あつむ)の前に、祖父の同僚・日方(ひかた)と木楯(きだて)が現れた。幽霊の声が聴こえるという鐘を特殊郵便部門の局員としてスカウトに来たのだが……!?「高速エイジ」の左近堂絵里が描く、不思議ポスタルWORKストーリー!単行本未収録の「高気圧リザード」「夢案内承ります」を同時収録!
感想
表紙からして、なんと云うか風格が感じられます。メジャーっす!と云う自信と品質。左近堂先生の作品は、デビュー作も合わせて購入していたのですが、何となくジャケットに惹かれてこの作品から読む事にしました。
絵の安定感
まず絵がこなれています!とても描き慣れた線で描かれているので、安心感がハンパない。ド安定の作画力で可愛い少年達がこれでもかと云わんばかりに描き出されます。よくある「表紙が気に入って買ってみたら表紙だけが良かった騙され感」は皆無、ほぼ表紙と同じレベルの温度感で本編も展開。
これは上手いです。
きっと描くスピードも、お速いんじゃないでしょうか。同人誌出身なのかなあ。かなり描かれている作家さんなんでしょうねきっと。
BL要素の含有量
物語自体は、一風変わったファンタジーものと云う感じであからさまなBL表現は殆どありませんでした。ちょっと匂わせる程度の遊びはあるものの基本的にはストレートプレイで普通漫画として読んでも全然楽しめると思います。
ただ絵の力が相当大きいのですが男の子達の表情やしぐさの描き分けが抜群に上手いものだから全然BLの味覚で味わえるとでも云いましょうか。
キャラクタ達も生き生きしていて良く動くから画面が華やかだし、ギャグとシリアスの配分もテンポ良く切り替えてくれるので読んでいる時にドライヴ感があります。まあ、絵は最大の武器ながら少々濃いので好き嫌いの分かれるところかもしれませんね。
最後に
左近堂先生の長編作品を読みたくなりましたので、デビュー作「高速エイジ」か連載中の「ハカセがっ!!」に向かおうと思います。両方とも1巻は購入済なんですけどね!■■