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【13巻発売記念】1巻を振り返って知らない人に色々伝えたい-後半-今更ながらオススメしたい漫画「ファイブスター物語」を語ってみるvol.5

ファイブスター物語エントリ5回目です。1巻を振り返る後半、早速本題に入ります。ガッツリネタバレしますが、未読の方も読んでください。僕の文章程度では、本来の面白さはまったく揺るぎませんので!

連載第1回で確認した事

1986年4月号のファイブスター物語連載第1回を手にした時に真っ先に目を奪われ驚愕、いや狂喜したのは年表でした。

まさか見開き年表がいきなりクるとは思っていなかったのです。興奮しながら、すぐにムックの年表(前エントリ参照)を横に並べて比較します。

結構変わってる!でも大筋は同じやん!!更に裏にはキャラクタ紹介まであるじゃないか!

ラキシスと、アトロポスとクローソーがいる!しかも見た目3人とも同じ!?なっ?!、アマテラスって?!ポセイダルじゃないの?!D・テンプルが、ナイト・オブ・ゴールドって名前になってるうぅぅ!!

もうね、テンション上がり過ぎてオカシクなってたんです。本篇を読み始める前にこんなに興奮した漫画作品は、他にありません。だって連載一回目ですからね、普通は然程興奮しません。

 このエントリシリーズのvol.3でも載せたのですが、連載第一回の年表を見てみます。

この時点では、エルガイムのムックに掲載されていた年表と比べると情報が少ない、と云うか途中?みたいな印象でした。

しかし最初に年表をドドーンと見せちゃう型破りなやり口に痺れましたね!

後に発売されるFSS1巻の巻末に掲載された年表ではムック版年表の内容に近くなっていて、以下内容が追加されていました。

6599
ラキシス目覚める

更にその続きである7777年までの出来事も追加されており、これはこれで萌えたワケです。いずれにせよ、連載1回目時点では、この星団歴3960年が物語の最後、のように見えました。

そして本編はその3960年におけるモーターヘッドの戦闘から始まります。

どうみても、トライデトアルのイラスト(前エントリ参照)にあったB・テンプルそのもののデザインであるレッド・ミラージュ、更にはバッシュ*1まで登場している!

レッドミラージュの楯や機体にはムック表紙にあった十字マーク(前エントリ参照)が!

この第1回には更に2つ、心をわしづかみにされるコマがありました。

ティータ……。

!!!!!!

ティータですとおおお!?!?!?!?それって、ムック本体の表紙に書かれていたMk-2頭部に搭載されるファティマの名前(前エントリ参照)じゃないか!!!つーか、裏表紙のファティマはまさにこのFSS版ティータと同じ!!!!!

そしてこの空中宮殿。

この宮殿、戦艦!!ムック版イラスト(前エントリ参照)のそれとほぼ同じですぞ!永野先生のサービス精神に転がされまくりの第一回連載は、興奮しっぱなしで正直、疲れました。ただ、別にエルガイムの事を知らなくても普通に読めて、壮大な物語の始まりを予感させる内容です。

この第一回目の衝撃がどれほどだったのかは、なんとなくお伝え出来たでしょうかね?これってつまり、名前こそポセイダルからアマテラスに変更されているものの、真のエルガイムに相当する物語が始まったんでしょ!って思うじゃないですか。

永野先生、あんたやってくれたね!(嬉)

ええと。

この調子で1巻を総て説明しちゃうと1巻だけでエントリ5回分くらいいっちゃうので、あらすじをザっと追いかける事にします。

1巻のあらすじ

星団歴3960年。コーラス王朝はアマテラスの手により崩壊。

戦争が終結しても騎士同士の戦いは決着がつくまで続いていた。コーラス王朝最後のモーターヘッド、バッシュと、アマテラスの親衛隊主力機レッドミラージュとの戦闘は65時間を超えていた。

最終的にレッドミラージュ、つまりアマテラス側の勝利で戦闘が終了し、その知らせをきかっけにこの時点でアマテラスは太陽星団完全制覇を達成。このエピソードを最後として、そこに至るまでの物語を追想する。

第1部第1話/運命の3人の女神パートⅠ・ラキシス ADDLER2988

Dr.バランシェの手による44人目のファテイマ、ラキシスがこの年成人しカプセルでの睡眠から目覚める。

バランシェは「あの男」が来る前に教えておく事があると云う。あの男、とは。

一報、空中宮殿では、アマテラスがミラージュ・ナイツ達に云う。

「やはり…行くことにしよう…もっていくものもある…」

01.レディオス・ソープと云う美男

砂漠の真ん中で立ち往生している美形の男レディオス・ソープは、たまたま通りがかったボード・ビュラードのモーターヘッド・キャリア(モーターヘッド輸送機)に拾われる。

目的地は同じバストーニュ(この地名もムックに登場)、同行する事となった。

バストーニュには友人を訪ねるソープだが、ビュラードは5日後にある「お披露目」の治安維持の為に連邦から派遣されていたのだ。

披露目では、Dr.バランシェの新作ファティマが公開され、その場でマスター探しが行われる。

高名な制作者のファティマの場合、各国の王自らが、何人かのヘッドライナー(騎士)を連れてファティマを獲得する為に集まってくるのである。

噂ではデルタ・ベルンのアマテラスもやってくるらしい。

無事街に到着、ソープはバランシェの元に訪れる。

2日前に成人を果たしたラキシスとクローソーが、領主ユーバーに連れ去られた事を知らされる。

まともなお披露目を実行するとは思えないユーバーの手から、二人を守ってもらいたいと頼まれるソープ。

ファティマがお披露目でマスターを見つけられなかった場合、星団法により領主の元に残される事になるのだ。

しかも、二人にはファティマとしてのマインドコントロールがなされていないため、ヘッドライナー以外の人間をマスターと呼ぶ可能性さえある。

その場合、彼女達は処分されてしまうのだ。

モーターヘッドの腕利きマイスター(マイスター)であるソープは、ユーバーの元に向かう。

ユーバーはソープの美貌を気に入り、アッサリと雇う事を承諾。

ソープはもぐりこむ事に成功する。

02.ビュラードと云う男

ユーバーの城でビュラードに再会する。

彼はソープが、高名なマイスターのソープであるとは思っていなかったのだった。

城の中では各国の首脳が続々と集まってくる。

カラミティのレーダ王、スロット公、ボォスのコレット16世、デルタ・ベルンのカリュウ王、ジュノーのリザート王女。

まるで民族の博覧会の様相である。

パーティの最中、緊張関係にある国家の王族同士が諍いを始めあわや決闘か、という場面をおさめたのは、デルタ・ベルンのアマテラスであった。

その圧倒的迫力に息をのむ一同。

アマテラスの背後には、4人のミラージュ・ナイトが控えていた。流石に、リーダーのログナー伯爵と司政官のアイシャは見当たらない。

しかしビュラードと云う男何者だろうか、軽口だが各国王室関連の情報にやたら詳しい。

03.クローソー脱走

突如、お披露目で公開される予定だったファティマ「クローソー」が城から逃亡する。

追手が多数出動する中、ワケありである事を承知した上で、ビュラードはソープのクローソー追跡を手伝う。

クローソーは姉ラキシスにより、マインドコントロールを受けていない自分達が危険である事を知らされ、ベトルカのモラード卿の元へ行くよう云われていた。

しかし、世間知らずのクローソーはあっさり街のゴロツキに捕まってしまい犯されそうになる。

それを救ったのはジュノーの王、コーラス3世だった。

マインドコントロールを受けていないクローソーだったが、コーラスをマスターと呼び、コーラスもまたそれに応えるのだった。

クローソーは、まだ存在していないコーラス3世の子孫である、コーラス6世に対してマスターと呼んだのであるが、その事は誰にもわからなかった。

クローソーは、コーラス家に嫁ぐ事となった。

04.ラキシスとの約束

騒動が落ち着き翌日、ユーバーは自分のモーターヘッド「ヘルマイネ」と「デヴォンシャ」「バルンシャ」を公開する。

バルンシャのヘッドライナーは、後にこの物語で大活躍するデコース・ワイズメル。

ただこの時のデコースは、ただ金につられて養子になった小者に過ぎない。

ユーバーは、お披露目までにラキシスを説き伏せ自らのファティマとするつもりでいるが、ラキシスはなかなかうんと云わない。

整備室での談話が盛り上がっている。

ソープが居ると周りの空気が明るくなるのだ。使用人たちはこの城の領主ユーバーの事を良くは思っていない。

いずれ行方不明のルース大統領が現れ総てをおさめてくれるはずだと。

何故ユーバーの元に来たのかを尋ねられたソープは云う。

「作りたいモーターヘッドがあってね ある人と約束したんだ 歴史に残るようなM・Hをね」

ラキシスがファティマとして成長する前、子供の頃に、ソープにお願いしていたのだった。

「一人前のファティマになれたらソープに自分マスターになって欲しい その時は金色のモーターヘッドで迎えに来て欲しい その前で結婚式をしたい」と。

ファティマがなくても起動するモーターヘッドの開発を夢みているソープにとっては心苦しい頼みだったが、快諾するのであった。

05.ラキシスとの再会

お披露目の2日前、窓辺を何気なく見ていたソープは、たまたま幽閉されているラキシスと遠い窓越しの邂逅を果たす。

一瞬にして、自分達の過酷な未来が総て見える二人。

しかしそれが、自分達の未来のイメージである事は、この時はまだ解っていなかったのかもしれない。

06.お披露目当日

各国の首脳に次々謁見するラキシス。

その中にはアマテラスも居た。しかしラキシスは、この中にマスターは居ないと云う。

騒然とするその場をこっそり一人で出て行くソープ。彼はファティマを愛せる自信がなく、ラキシスの愛情に応える事が自分には出来ないと感じていたのだ。

そのソープに語りかける者が居た。

それは、霊体となったリトラ、かつてのアマテラスの妻だった女性である。彼女が何故?

しかしリトラの声に心したソープは、ラキシスのマスターになる事を決心する。

「ラキシスおいで!!!」

ソープに駆け寄り抱きつくラキシス。

マスター!!!

ヘッドライナー以外の人間をマスターと呼んだために、その場は混乱に陥る。

ラキシスはマインドコントロールされていないと知ったユーバー公は、二人を捉えようとする。

その時、追手の兵士たちをあっさり切り捨てる謎の騎士が現れる。

彼こそ、ミラージュ・ナイツのリーダーであるログナー、姿を隠しクローソーやラキシスを密かに守っていたのだ。

ソープを助ける為に追いかけようとするビュラードに対し、今は城がもぬけの空なのでやるべき事をやれと諭すログナー。

ビュラードは行方を隠していたルース大統領その人だったのだ。

ユーバーの不正を暴く証拠を手に入れる為に身分を隠し乗り込んでいたのであった。

砂漠の真ん中を目指し逃げるソープ。

追いつめられたかに見えたその時、砂漠の中からナイト・オブ・ゴールドがその姿を現す。

ソープはK・O・Gの運搬中、その重さに耐えられなくなった輸送機ごと砂漠に墜落したのであった。

K・O・Gに乗り込むソープとラキシス。ラキシスは、ファティマとしてソープをサポートする。

圧倒的強さで、追ってきたバルンシャ、デヴォンシャを一掃する。ユーバーのヘルマイネと、旗艦に対して、バスター砲を放ち総ては終わった。

ソープは、とんでもないモーターヘッドを創ったのだ。

07.ソープの正体

K・O・Gの前でラキシスとキスをする二人。薬が切れてソープの髪の色が元通りになる。

彼こそ、アマテラス本人であった。

世を忍ぶ仮の姿としてレディオス・ソープと云う人物になっていたのである。

お披露目に登場していたアマテラスは、ミラージュ・ナイツのアイシャ・コーダンテが変装していたのだ。

こうしてラキシスはアマテラスの元へ嫁いだ。

しかしそれは全星団を戦争に巻き込む悲しい運命の始まりでもあった。

NEXT TALES "DESTINY THREE FATES" PART2 SLEEPING WHICH "CLOTHO"

第1話を楽しむポイント

とまあこう云う話なんです。

あらすじと云っておきながら、随分長い文章を書いてしまった気もしますが、本作品は漫画ですので、是非とも原作を読んでください。絶対面白いので。

さて、物語の流れは理解頂いた上で、幾つか押さえておきたいポイントがあります。

知らなくても何にも誰も困らない事ではあるのですが、知っておくともう少しFSSを楽しめるかも、程度のイメージです。

総ての擬音に意味がある

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皆さん漫画を読む時に、擬音ってちゃんと読みますか?
ゴゴゴゴとか、ヴン!!とか、そう云うやつです。
永野先生がミュージシャンでもある事は、過去エントリでも書いたかと思います。
その事が関係していると思ってるんですが、永野先生はとにかく擬音を細かく描かれていて、一々意味があります。
判りやすい一例がこれ。
バッシュとの戦闘中、最後の打ち込みに総てをかける為に、装甲やオイルを捨てて機体を軽くするシーン。
装甲を外す為に各所のジョイントを解放する為の「ガチッ」という音がちゃんと描かれています。
一見単なる模様にも見えてしまいますが、こう云った擬音がFSSには満載です。
特にモーターヘッド関連には。
探してみるのも楽しいですよ。
ソープとラキシスが再会したシーン

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あらすじにも書きました、窓越しの再会により、一瞬未来が見えるクダリ。
このシーンは、まず、見開きで2人の顔が描かれています。

何気に見過ごしてしまいがちですが、ラキシスの隣に何かありますよね。地面に斜めに刺さった塔のような物。

何だこれ?って思いませんでしたか。

これは、ラキシスが遠い未来、ナイト・オブ・ゴールドと共に隕石となって漂い、ある星に落下した時のイメージです。

物凄い重要。

前エントリを読んでくださった方にはもうお判りですよね。

エルガイムのムックで、そのままズバリ描かれていたあのイラストです。あのイラストを知らないとスルーしてしまうコマです。

これに気が付いた時は、思わず声が出ました!

このエピソードまで描いてくれるのかあ!?マジで!?信じていいの!?

このシーンが本編で描かれるのを29年待っていますが、まだ描いてくれません……。

いずれにせよ永野先生は、こう云う仕込みをよくやってくれますので、元ネタ探しもこの作品を楽しむ方法の一つです。

 満を持しての映画化

そして連載から3年後の1989年、第一話がアニメ映画化されます。

この時は公開前から、雑誌月刊ニュータイプ誌上で連続して特集が組まれました。

基本的に1巻の内容を総て映画化する形となりました。その時の特集号はこんな感じです。

4号ブチ抜き特集です!

Newtype1989年1月号

Newtype1989年2月号

Newtype1989年3月号

Newtype1989年4月号

キャラクタはアニメ用にリデザインされたわけですが、ちょっと馬面面長ですね。

しかし、内容はとにかく原作に忠実でとても良い出来栄えです。

もし未見でFSSに興味はあるけど漫画はどうしようかなー、と思っておられる方は、まずこのアニメ版をご覧になるのもテですよ。

オススメ!

オマケ

あと、こんなのも掘り出しました。

ちゃんと前売り買って劇場に足を運んだんですよ。同時上映だった「宇宙皇子(うつのみこ)」は、悪い意味で斬新な作品でした。

原作ファンが可哀想な感じだった事だけ覚えています……。

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最後に

ともかく1巻は終わりです。

良くお付き合いくださいました。ありがとうございます!この続きは、どうぞ原作を読んでくださいね。気が向いたら全巻あらすじ、なんてエントリを書くかもしれませんが。

さて次回はいよいよ、ゴティックメードの事で書きかけたエントリを完成させましょうかねえ……気が重い……。■■

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*1:バッシュ:重戦機エルガイム内で、主人公ダバの宿敵であるギャブレット・ギャブレーが使用していたヘビーメタル。

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written by つよ